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その7と動かすとファン

その7 お部屋の空気を上手に動かす・上

前回換気を上手に行う工夫として扇風機やファンを活用することをお話ししました。これらは滞留しがちな室内の空気を機械的に動かしてくれますので結露を防止するだけでなく実はかき回すことで効率よくエアコンを効かせることもできるのです。2階分の吹抜けに代表される天井の高い部屋は開放感があって気持ちが良いものですがエアコン特に暖房が効きにくく敬遠されがちという話をたまに耳にします。これは暖まった空気は軽くなって上昇し天井付近に溜まり相対的に低い温度の空気は下がって床付近に溜まるために起こる悩みです。一般的な天井高さでも例えばリビングダイニングキッチンで床に座っている人に合わせてエアコンを強めにするとキッチンに立っている人は顔が暑くなってしょうがないなんてこともあるかと思います。こういう時に出番なのがまたまた扇風機やファンです。天井近くの暖かい空気が溜まっている辺りでファンを回してあげるとその空気が動いて室内がかき回され寒暖差が緩和されます。ファンの向きは直接風が当たるようだとそれもまた寒いので一旦壁や天井に当てるように弱めに吹くと良いでしょう。吹抜けの天井にシーリングファン(天井扇)を設けたりするのはこの効果を見込んでいるからですがこちらは羽根が大きいので一般的な天井高さでは強すぎるかもしれませんので導入には注意が必要です。また夏場の冷房時も同じ要領で扇風機を併用すると冷えているところの偏ることが防げます。最近のエアコンは性能がぐっと良くなって吹き出しながら室内を攪拌しまんべんなく空調できるタイプもありますが普通のエアコンでもこのようにすれば効率よく冷暖房ができ光熱費も抑えることができます。お部屋の条件ごとに吹く位置や強さも違うので色々試して調整してみてください。


# by uegaito | 2020-10-12 19:37 | 建築

エドワード・ヴァンヘイレンが亡くなりました。享年65。なんということだ。いつも笑っててもしかしたら日本名は野村義◯なんじゃないかって思ったくらいでしたがそんなことはありませんので。僕がギターを始めたのは大学に入ってからなんですがまさにその年こそ1984年でしてアルバム『1984』が出て『Jump』が大ヒットしたのでした。ということで(どういうことで?)僕はギター買ったにも関わらず早々にギタリストを断念してベースに転向したわけですがそのきっかけはヨッちゃんじゃなくてエディに始まる早弾きとライトハンド(当時はそう呼ばれていた)に追いつけなかったからでした。間違いなく僕らの世代の〈陽〉のギターヒーローでしたね。ご冥福を祈らずにいられません。前置きが長くなりましたが龍王峡編の続きです。一般的なライトハイクコースのむささび橋まではそれでもそこそこ人はいましてそれなりに邪魔だなあとか思い思われ進みました。ところがむささび橋の茶屋で水を買って小休止したあたりで様子が一変します。みんなこの手前でUターンして龍王峡駅に戻るのでこの先をご一緒する人がいなくなりました。元々一人になりたかったのでこりゃいいやって感じで意気揚々と歩き出すとチラチラと目に入るのが『熊出没注意』の黄色い看板でして最初のうちはそれでもさすがに整備された遊歩道だしそんなこたあないだろうとタカをくくってました。ところがそのうち、え?こんなとこ歩かせるの?という感じで道自体が怪しくなり始めます。さらには辛うじて先行していた高齢のご夫婦のリュックには鈴が・・・。これはつまり熊よけなわけで本気で気をつけないといかんということでは?その頃にはジョギングシューズで来てしまったことを強烈に後悔し出していたので己の浅はかさが身にしみ始めておりました。まだ予定の半分も行ってないのに白岩半島では道を失っておれはこのままここで野垂れ死ぬのかと少しだけ心細くなったり一人で来たことを後悔したり。でもこんなのまだまだ可愛い方でした。どんどん熊に会えそうな雰囲気になって来てるしできれば会いたくないしで止むを得ずiPadで『HighWayStar』とか流しながら歩いたりして。ええ少しでもうるさい音楽の方がいいかなと思って。最初の方こそ川沿いのコースだったのが今では川面ははるか足元の下に見えるくらい山道なわけです。おいおい聞いてないよって心の中で突っ込みつつ掴んで投げる帽子もなく浜子橋渡って車道に出てようやく半分超えたかな〜とiPadでコースを確認してから先を見て愕然としました。トンネルだよおい。しかも真っ暗でカーブしてるから出口が見えない。こ、ここ入っていくんすか?といったい誰に話しかけてるのあなた。くどいですが半分来ましたのでここでやめて戻っても先に進んでも距離は同じいやむしろ戻る方が距離も長いしまたあの熊の心配しなきゃいけない。でも前に進むにはこのトンネル入っていかなきゃならない。本当にこのコースを考えた人を恨みましたね。車通ってくれたらヒッチハイクしようかなまで考えましたがもちろんそんな頻繁に通ってくれるはずもなく。どのくらい逡巡してましたかね。もう仕方ない意を決して入っていくことにしました。ガラケーの簡易ライトをつけて(涙)。もうこの怖いのなんのってあなた。このまま抜けられなかったらどうしようとか変なの出て来たらどうしようとか普段からファンタジーな頭が変な方向に想像力をフル回転させてくれるのでもう大変です。不動明王のお名前やら般若心経のラストフレーズやらをブツブツ唱えながら走りました。ええ。55歳になったって怖いものは怖いわけです。変なのが追いかけて来てるかもしれないので後ろは絶対に振り返りません。そんなこんなでなんとか抜け出しましてひと段落。トンネルは全部で3つあったんだけど先が見えるっていいですねあとの2つは直線で長さも短いのでなんとか走り抜けてようやくホッと一息です。もう絶対このコースは行かないって心に決めました。というかカミさん連れてこなくて本当に良かったとしみじみ思ったね。そんな感じでなんとかコース案内に書いてあった予定時間通り3時間で川治温泉に到着してあとはゆったり過ごさせていただきましたとさ。まずはどんどはれで。
# by uegaito | 2020-10-09 20:56 | つれづれ

どっちが閑話休題なのかわかりませんがたまにはやっぱりどうでもいいことばかり書いてる本来の姿に戻ろうかと思います。新型コロナウイルス感染症による自粛モードは性格的には相性良かった話は以前書きましたがそれでもさすがに生来の自然好きを我慢しすぎて心身ともに変調を来し始めましたので先日のシルバーウイークに突発的に特急リバティに飛び乗って(大げさだなあ事前に予約してたくせに)鬼怒川温泉郷まで行ってきました。東武伊勢崎線沿線で育った身としては都会と言ったら浅草で自然と言ったら龍王峡なわけです。カミさんとつき合ってたうん10年前からよく行てった馴染みの自然ですので今回も気軽に行けるところって言ったらやっぱりここが思いつくってわけ。県を跨いじゃいかんとか色々自主規制に疲れ果ててたのでとにかく自然の中で一人になりたかったわけですが早朝出発したらなんと9時過ぎには龍王峡駅に到着ってんだからやっぱりうちからは便利なところですね。駅に着いてさあいざ川に降りていくぞと意気込むもここに来るのは子供達がまだ小学校入ったばっかりの頃が最後だったからもうかれこれ10年くらい振りでどこから川に降りていくかわからなくなってて我ながら情けなくなりましたがそれもこれもお店がやってないからだと気づいて愕然としました。お店やってないんです。観光地なのに。しかも四連休なのに。どうしちゃったんだろうと思いつつ降り口をようやく思い出していざマイナスイオンたらふく浴びようと降りて行きました。周りは数人のハイキンググループがちらほらという感じ。最初にある思い出の小さな滝は相変わらず心地よい水の音を立ててて懐かしくなって木々の間を抜けて眼前に広がる渓谷の景色にああやっぱり来て良かった〜と思ったまでは良かった。ちなみに龍王峡にはハイキングコースがいくつか設定されているのだけどちょっと前に河原さんに連れられて20kmくらいウォーキングを何度か経験して自信ついてたので今回は一番長い6kmコース、川治温泉郷まで行っちゃう最長コースを歩くことを決めてました。ということで今日のところはこのへんで。
# by uegaito | 2020-10-01 11:53 | つれづれ

その6と結露と扇風機

その6 換気について・下

換気というのは住まいを健康で長持ちさせる上で重要な役割を持っています。カビの遠因となる結露を防ぐ上でも適切な換気は大切です。換気とは文字通り空気を入れ替えることで通風による自然換気と換気扇による機械換気に大別されます。自然換気は一番単純な換気方法ですが単に窓を開けただけでは十分部屋全体を換気できていないことがあります。自然換気を効率よく行うには下から上に通風を抜くことが原則です。すなわち床に近い高さから風を入れて天井に近い高さから出す。それでも部屋の形状や窓の位置によっては風の通り道から外れる「よどみ」ができることがあります。部屋の隅などがそうです。こういうところは空気があまり動いていないので湿気も溜まりやすく結露を起こしがちです。前回までのお話で書いたように機械換気で強制的に部屋の空気を動かすことで改善されることが多いですがそれでももし結露しやすかったり既にカビが生じている隅っこがあるようでしたらそこはまだ空気が動かずよどんでいるかもしれません。こういう時は扇風機で風を当ててその場所の空気を強制的に動かすことが効果的です。扇風機は夏場に使う普通の大きさでも良いですが風が強すぎて却って寒かったりするので冬場の結露防止であればクリップ留めするような小さいファンで十分です。冬場は窓ガラスも結露しやすい部位の一つです。窓面の結露対策にはインナーサッシ取付といった大掛かりなものからガラス面の外側に断熱シートを貼り付けるような簡便なものまで様々ありますが扇風機で風を当てるのも一定の効果があります。就寝中などはお勧めできませんが日中でも結露するようでしたら試してみてはいかがでしょう。


# by uegaito | 2020-09-26 12:00 | 建築

その5 換気について・中

換気と空調効率というのはなかなか両立しにくい面があります。例えば冬に居間を石油ストーブで暖房するとします。こういう燃焼を伴う暖房器具のうち室内の酸素を消費して燃焼し発生した二酸化炭素と水蒸気をそのまま室内に放出するものを「開放型」といいますが締め切って暖房すると酸欠から不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒事故を招いたり発生する水蒸気によって結露を起こしカビ発生の遠因になりかねませんので外気を取り入れて換気をする必要があります。さてこういう時どうするのが良いでしょう。試しに窓を大きく開けてみると寒い外気がどっと入り込んできますね。これは一瞬換気できたように思えますが実はそれほど効果はないのにやたら寒いつまり暖房にとっては大きな損失となります。新鮮な外気が入るのが開けた窓のあたりだけで窓から遠い奥の方や部屋全体にはあまり回らないからです。部屋全体を換気するためには部屋の空気が動かなければなりません。そこで換気扇です。居間に換気扇がある場合はそれを回しできるだけ換気扇から遠い窓を少しだけ開けます。23センチで十分です。居間に換気扇がない場合は一番近いトイレや浴室などの換気扇を回して居間の窓を同じように開けます。この際ちゃんと空気が換気扇から排出されるようにルート上のドアや戸に隙間があるようにしてください。閉めてても隙間が1センチくらいあればOKなければ換気中はその程度の幅だけ開けておく必要があります。台所の換気扇は前回お話ししたように風量が大きいので換気もされますけど寒くもなります。今回のケースではできるだけ風量の小さい換気扇の方がお勧めです。実はこれ平成15年に施行された通称「シックハウス対策法」によって普及した最も手軽な24時間換気の原理でもあります。同法は室内の化学物質汚染を防ぐための措置ですが室内の空気汚染という意味では酸素不足も同じですので開放型暖房器具を使う際はこのようにして事故を防げます。


# by uegaito | 2020-09-24 18:08 | 建築
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