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その11 このひび、大丈夫?(その2)

一般的に木材は乾湿の影響を受けやすいため収縮によるひびが生じやすいです。2000年代に入って乾燥木材が普及したことで最近の住宅では木材がハゼる音も聞かなくなりましたが、それまでの住宅ではよく夜中にパシっと柱などから割れる音が聞こえたものです。これは柱梁に使われている木材が乾燥することで繊維(つまり長さ方向)と直行方向に収縮し部分的にひびが入る現象です。それを防ぐために柱などに最初から背割りという切れ込みを入れておいて乾燥収縮は全てそこで吸収させるようにしているのですが、なにぶん自然の材料ですのでそれでもたまに違うところに入ったりします。このように繊維方向のひび割れは材料の性質として了解の上で使用しているものですので基本的に心配いりません。乾燥が進み切ればそれ以上入ることもありません。さてひびというのは弱いところに入りますとお話ししました。例えば内壁で腰窓の四隅などは何もない面に比べて弱いのでジョイントと同じようにテープを貼ってパテでしごく補強をするのが一般的です。住宅の品質にかかわる法律等の充実により近年では窓やドアの幅に合わせて縦に目地を入れたりと新しい建築ほど念入りにひび対策を取るようになってきています。水平や垂直に入った髪の毛程度の幅のひびは下地のボードの乾燥収縮によるものと思ってよいでしょうが一方でずっと幅広だったりひびの両側で面がずれていたりそれから何もない面に斜めに入ったひびが生じていたらこれは要注意です。これらは乾燥収縮ではなく何か外力が働いた結果である可能性が高いからです。骨組みである構造材の変形に留つけてあるボードが追従できなくなって割れている可能性が高いからです。特に斜めに入っている場合は地震(水平方向の力)や地盤沈下(垂直方向の力)が原因かもしれません。このようなひびを見つけたら専門家に見てもらうことをお勧めします。


# by uegaito | 2021-01-12 12:00 | 建築

またしてもぎっくり腰になってしまいました。今度は腰というよりは背中でして昨日は半日動けず。皮肉にも緊急事態下の三連休で良かった。そしてその昨日はハッパさん18歳でございました。でこのブログを見返すとコウメさんは毎年欠かさず○○歳になりましたって書いてるのになぜだかハッパのことはこの数年触れていないんですね。なんでだろう。もしかしたら無意識にハッパには歳をとって欲しくない(取らないはずだ)と思ってるのかね。僕の中では永遠の3歳児ですからね。そのハッパさんはいままさに大学受験の真っ只中でございましてあのハッパが大学受験か〜としみじみしてしまうわけです。3歳児が大学受験していいのかとか書くと彼女がバカなんじゃないかと誤解されそうなのでそろそろやめときます。ちゃんと年相応の成長をしていますので。多分。あと2ヶ月を立派に乗り切ってもらって春からコウメと二人晴れて大学生になってて欲しいものです。さてそういうことで昨夜は前橋にいるコウメはラインのビデオ通話参加で家族4人でのお祝いになりました。コウメさん親元を離れて一人暮らしをするようになって家族想いが強化されたようで昨年末のクリスマスも今年の妹の誕生日にも当日に着くように手紙を送ってくれたりしてなんて優しい姉だこと。昨日着いた手紙には2日後に誕生日となる母への手紙も同封されてたりしてカミさんうるうるしてました。ええ子や。小さい頃からあたしの体は半分が白飯で半分がチョコと言ってたハッパですからバースデーケーキは当然チョコでして彼女のリクエストによってホールで用意させていただきましたがビデオ通話のコウメはさすがにこればっかりは一緒に食べられずいつかそのうちリモートで食べ物も共有できる時代が来るといいねなんて笑いつつごめんねでした。さあしかしあと5ヶ月後にはなんといよいよそのコウメが20歳を迎えます。せめてこっちに帰ってきて家族4人で盛大に祝えるようになっててくれるといいんだけど。どうなることやらパンデミック。こっちはなんだかこれからが本番の様相を呈し始めててちょっと心配になりますね。
# by uegaito | 2021-01-10 15:35 | 我が家のことですみません

その10とひびと収縮

その10 このひび、大丈夫?(その1)

壁にひびが入っているのを見つけると少し不安になりますね。大切な住まいですからひびが大きくなって壊れてしまうのではないか、雨が入ってしまうのではないか、と心配になるのも当然です。でもひびには深刻なものもあれば材料の性質上やむを得ないものなどいくつかの種類がありますのでその種類と理由を知っていれば慌てず済むこともあります。ひびというのは弱いところに入ります。ひびの原因には大きく分けて①乾燥収縮と②外力によるもの、の2種類があります。②には地震や台風、地盤沈下などの建物全体にかかる力も含まれます。一年を通じて寒暖乾湿の変化が激しく地震や台風にも見舞われるわが国ではこれらの原因そのものを避けることは難しく、したがって建築物はひびを生じさせる力が働くことを前提として入ることが予想されるところにはあらかじめ目地を入れておくなど、できるだけひびが入らない工夫をして建てられています。しかしそれでも完全にひびの発生を防ぐのは難しいものです。まず内装の壁や天井のひびですがこれらは概ね乾燥収縮が原因と思って良いでしょう。内壁にひびが見つかったからといっていきなり家が壊れることはまずありません。一般的な住宅の内壁や天井はボードで下地を作ってビニルクロスや塗装で仕上げています。ボードは畳一枚分ほどの大きさの面材ですので大きな壁面も実は何枚ものボードを継いでいます。継ぎ目は専用のテープで補強して目止め材(パテ)で平滑にし継ぎ目が見えないきれいな面の下地を作っているのです。このボードが吸放湿によって微妙に伸縮しますので特に夏場の多湿な時期に施工すると冬の乾燥でボードが収縮し継ぎ目が強く引っ張られて切れることがあります。仕上げが塗装だと起きやすくビニルクロスだと抑えられやすいのですがそれでもエアコンなどで急激に乾燥するとボードが強く収縮するのでひびが入ることもあります。また収縮なので広い面ほどそのリスクも高まります。


# by uegaito | 2021-01-10 12:00 | 建築

その9とヒートとポンプ

その9 エアコンの効率を落とさない

一般的な家庭用エアコンというのはとってもざっくり言うと室外機と室内機の連携で熱を移動させることによって冷暖房をしています。池に溜まった水を抜くためにポンプを使うように熱を汲み出して運ぶのでこの仕組みを「ヒートポンプ」と呼びます。熱を運ぶ役が「冷媒」空気から熱を奪って冷媒に熱を渡したり冷媒から熱を受け取ってまわりに吐き出す役が室外機と室内機です。室内機はお馴染みなのは壁掛けタイプではないかと思いますが夏には室内の空気から熱を奪い取って冷媒に渡しそれによって室内は温度が下がり(=冷え)室外機がその運ばれた熱を受け取って屋外に吐き出(=排熱)します。冬は逆に室外機が外の空気から熱をかき集めて冷媒に渡し室内機がそれを受け取って室内に吹き出すので暖房できます。夏はまだイメージしやすいですけど冬はちょっと不思議ですよね。室外機は冷房時は冷媒が運んでくる熱でどんどん熱くなるのでファンを回して熱を吐き出し暖房の時は熱源つまり空気をかき集めるためにやっぱりファンを回すのでこのファンがちゃんと回ってくれないといい仕事ができません。ですから室外機の周りに物が置かれていると障害物となってエアコンの効率が落ちてしまいます。排気されるファンの前はもちろんですが背面や側面など空気を取り込むところも塞がれないように注意してください(換気の話を思い出してください。空気は入ってこないと出ていかないんでしたよね)。同じような理由で室内機も空気の取り込みがうまくできないと効率が落ちます。だからフィルターをこまめに掃除してあげる必要があるというわけです。できるだけ平易に説明したつもりですがそれでもちょっと今回はややこしい話になってすみません。原理を知ると、お手入れのポイントも意味がわかりやすくなるかと思います。ちなみに夏季の室外機の排熱は外気を暖房しているようなものだと考えるとヒートアイランド現象の原因の一つとされていることも納得だと思いませんか。


# by uegaito | 2021-01-07 12:00 | 建築

その8 お部屋の空気を上手に動かす・下)

今回は特に一般的な壁掛け型のエアコンを前提にお話しします。エアコンはお部屋の中で温度調節された空気の、いわば大元の出発口みたいなものですね。その出発口としての役割をうまく利用すると室内の空気を効率よく新鮮に保ったり加湿したりすることができます。エアコンは自分のまわりの空気を吸って温度調節しながら吹き出しています。当たり前ですよね。当たり前ですがその吸われる方の空気は空調される前の温度・湿度です。したがって外気の取り入れ口がエアコンのそばにあれば新鮮な外気を吸ってすぐ温度調節してお部屋の中に取り入れることができます。換気のお話の時に触れましたがエアコンだけでは室内の空気は換気されないので新鮮な外気を入れないといけません。しかし入れ方に気をつけないと新鮮とは言え外気はそのままでは温度調節がされていませんので、せっかく空調したお部屋の温度を乱してしまいます。例えば冬の冷たい外気が室内に入ってくるとしてそれがエアコンのそばならすぐに暖められて吹き出されるので冷たさをあまり感じませんがエアコンから遠い位置だとその辺りは寒くなると思います。つまりエアコンのすぐそばに窓があればそこは外気取り入れ口としては良い位置なのです。平成15年施行のシックハウス対策法以降最も一般的に普及している、給気口と排気扇を組合わせたタイプの24時間換気での給気口とエアコンの位置関係は近い方が良いとされるのはこのためです。またエアコンは空調された空気をお部屋の隅々まで行き渡らせようと吹いてくれます。最近のエアコンは加湿してくれるものもありますが一般的なエアコンをお使いで冬場の乾燥対策として加湿器をお使いならエアコンの吹き出す風に蒸気が乗るような位置に加湿器を置くとその風に文字通り便乗して効率よくお部屋を加湿できます。お部屋の空気を動かすと、このようにいろいろ住まいにとって良いことがあるというわけです。


# by uegaito | 2021-01-06 12:00 | 建築

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