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その10とひびと収縮

その10 このひび、大丈夫?(その1)

壁にひびが入っているのを見つけると少し不安になりますね。大切な住まいですからひびが大きくなって壊れてしまうのではないか、雨が入ってしまうのではないか、と心配になるのも当然です。でもひびには深刻なものもあれば材料の性質上やむを得ないものなどいくつかの種類がありますのでその種類と理由を知っていれば慌てず済むこともあります。ひびというのは弱いところに入ります。ひびの原因には大きく分けて①乾燥収縮と②外力によるもの、の2種類があります。②には地震や台風、地盤沈下などの建物全体にかかる力も含まれます。一年を通じて寒暖乾湿の変化が激しく地震や台風にも見舞われるわが国ではこれらの原因そのものを避けることは難しく、したがって建築物はひびを生じさせる力が働くことを前提として入ることが予想されるところにはあらかじめ目地を入れておくなど、できるだけひびが入らない工夫をして建てられています。しかしそれでも完全にひびの発生を防ぐのは難しいものです。まず内装の壁や天井のひびですがこれらは概ね乾燥収縮が原因と思って良いでしょう。内壁にひびが見つかったからといっていきなり家が壊れることはまずありません。一般的な住宅の内壁や天井はボードで下地を作ってビニルクロスや塗装で仕上げています。ボードは畳一枚分ほどの大きさの面材ですので大きな壁面も実は何枚ものボードを継いでいます。継ぎ目は専用のテープで補強して目止め材(パテ)で平滑にし継ぎ目が見えないきれいな面の下地を作っているのです。このボードが吸放湿によって微妙に伸縮しますので特に夏場の多湿な時期に施工すると冬の乾燥でボードが収縮し継ぎ目が強く引っ張られて切れることがあります。仕上げが塗装だと起きやすくビニルクロスだと抑えられやすいのですがそれでもエアコンなどで急激に乾燥するとボードが強く収縮するのでひびが入ることもあります。また収縮なので広い面ほどそのリスクも高まります。


# by uegaito | 2021-01-10 12:00 | 建築 | Comments(0)

その9とヒートとポンプ

その9 エアコンの効率を落とさない

一般的な家庭用エアコンというのはとってもざっくり言うと室外機と室内機の連携で熱を移動させることによって冷暖房をしています。池に溜まった水を抜くためにポンプを使うように熱を汲み出して運ぶのでこの仕組みを「ヒートポンプ」と呼びます。熱を運ぶ役が「冷媒」空気から熱を奪って冷媒に熱を渡したり冷媒から熱を受け取ってまわりに吐き出す役が室外機と室内機です。室内機はお馴染みなのは壁掛けタイプではないかと思いますが夏には室内の空気から熱を奪い取って冷媒に渡しそれによって室内は温度が下がり(=冷え)室外機がその運ばれた熱を受け取って屋外に吐き出(=排熱)します。冬は逆に室外機が外の空気から熱をかき集めて冷媒に渡し室内機がそれを受け取って室内に吹き出すので暖房できます。夏はまだイメージしやすいですけど冬はちょっと不思議ですよね。室外機は冷房時は冷媒が運んでくる熱でどんどん熱くなるのでファンを回して熱を吐き出し暖房の時は熱源つまり空気をかき集めるためにやっぱりファンを回すのでこのファンがちゃんと回ってくれないといい仕事ができません。ですから室外機の周りに物が置かれていると障害物となってエアコンの効率が落ちてしまいます。排気されるファンの前はもちろんですが背面や側面など空気を取り込むところも塞がれないように注意してください(換気の話を思い出してください。空気は入ってこないと出ていかないんでしたよね)。同じような理由で室内機も空気の取り込みがうまくできないと効率が落ちます。だからフィルターをこまめに掃除してあげる必要があるというわけです。できるだけ平易に説明したつもりですがそれでもちょっと今回はややこしい話になってすみません。原理を知ると、お手入れのポイントも意味がわかりやすくなるかと思います。ちなみに夏季の室外機の排熱は外気を暖房しているようなものだと考えるとヒートアイランド現象の原因の一つとされていることも納得だと思いませんか。


# by uegaito | 2021-01-07 12:00 | 建築 | Comments(0)

その8 お部屋の空気を上手に動かす・下)

今回は特に一般的な壁掛け型のエアコンを前提にお話しします。エアコンはお部屋の中で温度調節された空気の、いわば大元の出発口みたいなものですね。その出発口としての役割をうまく利用すると室内の空気を効率よく新鮮に保ったり加湿したりすることができます。エアコンは自分のまわりの空気を吸って温度調節しながら吹き出しています。当たり前ですよね。当たり前ですがその吸われる方の空気は空調される前の温度・湿度です。したがって外気の取り入れ口がエアコンのそばにあれば新鮮な外気を吸ってすぐ温度調節してお部屋の中に取り入れることができます。換気のお話の時に触れましたがエアコンだけでは室内の空気は換気されないので新鮮な外気を入れないといけません。しかし入れ方に気をつけないと新鮮とは言え外気はそのままでは温度調節がされていませんので、せっかく空調したお部屋の温度を乱してしまいます。例えば冬の冷たい外気が室内に入ってくるとしてそれがエアコンのそばならすぐに暖められて吹き出されるので冷たさをあまり感じませんがエアコンから遠い位置だとその辺りは寒くなると思います。つまりエアコンのすぐそばに窓があればそこは外気取り入れ口としては良い位置なのです。平成15年施行のシックハウス対策法以降最も一般的に普及している、給気口と排気扇を組合わせたタイプの24時間換気での給気口とエアコンの位置関係は近い方が良いとされるのはこのためです。またエアコンは空調された空気をお部屋の隅々まで行き渡らせようと吹いてくれます。最近のエアコンは加湿してくれるものもありますが一般的なエアコンをお使いで冬場の乾燥対策として加湿器をお使いならエアコンの吹き出す風に蒸気が乗るような位置に加湿器を置くとその風に文字通り便乗して効率よくお部屋を加湿できます。お部屋の空気を動かすと、このようにいろいろ住まいにとって良いことがあるというわけです。


# by uegaito | 2021-01-06 12:00 | 建築 | Comments(0)

絶望と絶滅と希望

2021年です。令和3年とも言います。とにかく新年が明けましたからおめでたいわけです普通は。だからとりあえずおめでとうございますと言っておきますが昨年の大晦日に東京都の感染者数が過去最高どころか多いなあという日のダブルスコア並みの記録となったもんですから全然おめでたくないわけです。それまで600、700じゃもう驚かないぞ〜なんて言ってたひねくれ者の方々もさすがに1337には仰け反ったんじゃないかと思いますね。なんか新年早々ディストピアだよなあ。我が家が誇る脱力系次女のハッパさんはこれからまさに受験本番ですから緊急事態宣言するかもね〜とか言ってる官邸の動向は気が気じゃないです。もうこうなったら今年に限っては志望した人は全員合格!とかならないですかね。どうせ入学してもリモートなんだから人数関係ないじゃんね。なんて暴言吐きたくもなってきますよね。以前このブログで触れたようにコロナ禍は大学のあり方を大きく変えるだろうから今年の受験倍率には注目したいところです。ところでディストピアと言えばひと月くらい前にふと『日没』という小説を読みました。著者は桐野夏生さんです。以前この方の『OUT』を読んでなんとも言えない救われない感みたいなの感じたことすっかり忘れてて新聞の書評見てポチってしまったんです。いやあやっぱり辛い。国が小説家の姿勢に規制をかけるなんて話ちょっと前ならこんなこと起こるわけないじゃんって笑って済ませたところだけど学術会議の一件なんかあると全然笑えないどころかあり得そうで本気で怖いです。この小説が予言にならないよう心の底から祈りますよほんと。とにかく『日没』は怖すぎて読んだことを久しぶりに後悔した小説でした。気を取り直すために慌てて姫川玲子シリーズ最新作『ノーマンズランド』読んだらこれもなんだか救われない話で辛かった。ということでさらに気を取りなおすべく『絶滅の人類史』(更科功著/NHK出版新書)を読んでます。気を取り直すのに「絶滅」かよって思いますよね。いま終盤でネアンデルタール人が絶滅する話に差し掛かったところです。人類史は僕は昔からとても好きでしてとにかく研究が現在進行形だから新しい本を読むたびに新しい情報になっていてこれまでもこのブログで何度か触れてきたように小さい頃覚えた知識がほとんど間違ってたりするのを知るのが面白いんだよね。この本によれば最新の研究でネアンデルタール人の絶滅は3万年前→4万年前に修正されているんだそうです。以前は現生人類とネアンデルタール人とは数万年〜10万年くらい共存していたという説もあったけど最新学説ではせいぜい7000年下手すりゃ3000年程度なんだって。だからどうしたって言われてもあれですが。とにかく新型コロナみたいなのにこれまでも何万回何百万回と襲われてきた人類ですけど700万年間連綿と人類してますからきっとこのコロナ禍も乗り越えることでしょうということで。あまり希望に溢れた出だしじゃないけど今年の暮れには笑って笑って笑いが止まらないくらい幸せになっていたいなあと思うわけです。
# by uegaito | 2021-01-04 15:22 | つれづれ | Comments(0)
進撃の巨人を今頃TVで見て難しい話だなとか思ってることからスタートすれば今更新型コロナ感染症の第3波が来ちゃってることなんかも言いやすくなるかなとか愚かなことを思いつつ何事もなかったかのようにさりげなく久しぶりの投稿をしたいと思います。東京が1日で600人越えようがUSAはその100倍ですからね。正直よくわかりません。ウイルス鑑賞じゃなくて干渉という仮説では複数のウイルス感染症の流行は重ならないのだそうですが確かに今年はまだインフルもノロも来ませんね。コロナに実際に感染して苦しんだり無くなったりした方々がいるのでいたずらに不謹慎なことは言えませんが正直なところ今回のパンデミックが呼吸器系だったことに救われた思いではあります。これが消化器系の例えば「新型ノロウイルス」とかだったら今頃世界のパニック度は半端なかっただろうなと。そういうのだって過去に何度か人類が経験しているだけにありえないことではないわけですから。なんて言ってるうちに2020年ももうあと半月くらいで終わりだよ。感染を恐れて定期買うのやめて自転車通勤に切り替えたのが3月入ってすぐでそのまま今でも毎日東向島と蔵前を片道20数分自転車で通っております。最初の頃は桜橋のキャンバー勾配を登るものしんどくてママチャリなりに付いているギアを活用しまくってたけど今では一番重たいのにしたままでスイスイ走れるようになりました。起伏のない下町は本当に自転車に向いていてありがたい。体力ないのは変わらないと思うけど脚力だけは少しついたようです。自転車通勤し始めた3月中旬には舌に違和感を覚えてそれが結局入院手術に繋がるとは思いませんでしたがその時は早くやっておかないと4月から新しい非常勤講師先の授業が始まると焦って早々に手術に踏み切ったのに感染拡大が緊急事態宣言となり授業が始まらず。結局授業は2ヶ月遅れて6月に変則的なクラス編成をして開始され夏休みもなく前期授業が終わったのは9月頭だという新任の混乱と合わせて二重の混乱に学生の皆さんも調子狂って大変だったと思う。でも僕の授業は自分で言うのもなんだけど後からじわじわと良さがわかるボディブロータイプなので今年の努力をきっと社会に出てからじんわり実感してくれると思っています。ともあれベロ切って痛い思いももうないだろうと思ってたら9月には初めて痛風になったり11月の終わりには首の左側が大きく腫れて痛みだしたので診てもらったら即切開というなんだか受難の年でした。痛風は原因があるので受難とは言えないか。仕事の方は打合せの仕方がめっきり変わってほとんどリモートになったのがなによりの事件でしたね。この経験で僕らの仕事はもしかしたらかなりリモート向きなのではないかと思ったものですがそれでも会って話すことでやり取りできる情報量とはまだまだ雲泥の差があることも実感したりして東京脱出したくもありできなくもありの結局うじうじが止まらない一年でございます。コウメが進学とともに家を出て一人暮らししたのも我が家では大事件でした。最初の頃はメソメソ泣いてばかりいてこちらも辛かったけど今ではすっかり自由を謳歌していて嬉しい反面やっぱり普段の生活に一人欠けてるのは寂しいものです。なんだかまだまだたくさん書きたいことはあるんだけどまとまりがないので今日はこの辺でやめときます。
# by uegaito | 2020-12-13 21:05 | 我が家のことですみません | Comments(0)