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5%と20%とできたもんも大吟醸ならいいんですが

建設業の平均粗利率は5%そこそこなんだそうです。最近騒がれている建設・不動産不況がらみの雑誌記事によりますと。ちなみに建設以外の製造業の平均は20%を超えてるんだって。粗利ってのは総売上高から仕入れ原価を引いた額ですね、ふつう。建設業ってほとんど人件費なんだよっていうセリフよく聞きますね。でも外注費は仕入れ原価に入るものの社員の給料はもちろん入らない。ってことはこの数字は外注がいかに多いか、つまり建設業って外注比率が非常に高い業態だってことを示してるんじゃないかな。派遣や契約社員が非常に多いとも読めるか。多分そう思うだけですよ、ブログですから。僕らがよく査定する工事見積内訳書では諸経費(現場管理費と一般管理費の合計)が粗利に相当すると思うんだけど、これってだいたい10〜20%だから建設工事だけだったら粗利率がこんなに低くはならないわけですね。つまり工事以外のところで外注費が結構かかってるってことで、それは例えば設計部隊がないのに仕事を獲るための営業レベルのサービス設計を外注で回してるとか。だとすると粗利を大吟醸並みに削らないと仕事が獲れないというビジネスモデルってどうなんだろう。この粗利の中に社員の給料も含まれてるんだから不思議だ。そんだけ売上高が大きいってことなんだろうけど。まさか消費税対策とも思えないけど、かかってるはずの人件費を契約社員化で原価に回してるとするとそうも見えるかも。そんだけ売上が安定しない商売ってことなのかね、このご時世。やっぱり日本の建設業って不思議の国ニッポンですね。関係ないけど懐かしいタイトル。
by uegaito | 2008-10-21 09:07 | つれづれ

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