人気ブログランキング | 話題のタグを見る

多目的とズームレンズとウデには経験が必要

ヒコが同じ日にまさにすぐそばにいたことが発覚しましたけど、そんないわきの話の続き。シンポジウムでの関係者のお話によると、先週土曜に見学に行ったいわきアリオスは、専用ホール並の音響性能を追求した多目的ホールを目指したのだそうです。専用ホールってのはこの場合室内楽のホールですね。往々にして多目的ホールは室内楽には残響時間が物足りないのにマイク通す催しだとワンワン響いて何喋ってるのかわかんないところが多いですから。ところがアリオスはそれをわかってる上で敢えて挑戦したのね。ところで多目的ホールって、一眼レフのズームレンズに似てると思いません?ズームレンズを買う際のモチベーションてブログ的に2つあって、一つはストレートに「安いから」。単焦点レンズの方が性能いいのはわかってても、いくつも揃えるのにお金がかかるからね。もう一つは「機動性」ね。一般的に単焦点レンズはF値が小さい(明るい)、ズームは大きい(暗い)んだけど、それを犠牲にしてでも1本で済ませられる方がなにかと機動性に富んでるしシャッターチャンスを逃しにくいと。で最近のズームレンズは工学技術の大幅な進歩で開放値が大きくなってきてて、性能が良くなってる。おまけにカメラ本体の受光能力が向上してF値の変動を使い手が気にせずきれいな写真が撮れるようになっているのね。多目的ホールがズームレンズに似ていると思ったのはそういうことで、音響設計の経験的進歩や技術の向上でどんどん複数の単焦点なみに性能がアップするのだろうね。あとは使いこなすウデだけか。まあ日本はまだ歴史的にホールを持ってからの経験時間が短いから、ハコと一緒に企画運営能力も成長していくのを優しく見守る必要があるんだろうな。ハコがあれば成長できるけど、なければそのチャンスすらないわけだから。
by uegaito | 2008-02-12 20:15 | 建築

ウエガイトのブログ

by uegaito
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28