数日前になかなか寝付けないことがあって、こういう時こそ催眠術のように眠れる本を読もうと15年以上前に買ったままの
デリダ『他者の言語』を開いた。なんせ昔はせめて1ページは読み切ろうと思っても3行で記憶を失ってたくらいですから、そりゃあ効くでしょう。と思いきや、歳とって本の読み方が変わったのかな、安らかに眠れるどころか、ますます頭が冴えてきてしまう。読書って、まさに読んでいるその文章を目で追いながら、不思議と違うことをいくつも同時に考えたりするでしょう。たぶん栄養度の高い文章ほどその率が高いんじゃないかって思うんだけど、デリダ先生のはまさにそんな感じでどんどん頭の中で横滑りを起こしてく。触媒みたいだね。お陰でいいことたくさん
ハッキンできました。ありがとうデリダ先生。で結局本の内容は覚えておらず。そのへんも触媒っぽいか。