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ノーブレス・オブリージュと先生とたまにはいいでしょ

ちょっと前の新聞にこんな記事があった。『「先生」たたきの悪循環〜逃げ出す医師 倒れる教師』(読売新聞07年5月30日朝刊・2007思潮・時田英之氏記名記事)。多発する医療ミスや学級崩壊など、専門家の倫理崩壊が問題になっているなか、それがこういった問題の全ての根本的な原因なのかと、この記事は問い直してる。一方で社会全体がこれら専門家への敬意を喪失しているんじゃないかって。『かつて「聖職者」は社会から尊敬され、それゆえにノーブレス・オブリージュ(高貴なる者の責務)に身をささげていた』(同記事より)。僕は「先生たたき」が報道されるたびに、常々漠とした違和感を感じていたんだけど、まさにこの記事が代弁してくれたね。激務に比して正当収入のけして高くない、そして医療訴訟のリスクの高い外科医は、このまま社会の監視の目ばかりきつくなると志望者がいなくなっちゃうんじゃないかって。激務に比して収入の高くないってあんた、建築設計の世界を知らないね(涙)。って専門家同士で内輪もめしてもしかたないか。教師に対しては、もっと昔から違和感があった。親が子供の先生より高学歴になってたりして、子供の前で先生を公然とバカにする人が増えたよね。こんなんで子供が先生の言うことを聞くはずないね。この記事では官僚たたきについても触れてて、まあ確かにこんな役人いらないってのたくさんいますけどね、もの凄く勉強してて国のためにってもの凄く働いてくれている国家公務員もたくさん知ってる。そういう人が浮かばれないのはくだらん役人のせいばかりとは言えないよね。記事は最後にこう締めくくってる。『いま我々が心すべきは、真剣に仕事に取り組む「先生」を真っ当に評価することなのかもしれない』。なのかもしれない。
by uegaito | 2007-06-08 22:28 | 読書

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