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必読の一冊と最高にいい人たちと前頭葉前頭前野

いま『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』を読んでる。ここ数年の様々な事故や不祥事を思うと、この本はあらゆる人に必読の一冊じゃないかしら。序章の中で述べられている一節が全てを表していると思いますよ。
“いまわれわれは、少数の人間が、犯罪の意図はないままに、何千何万という人びとを殺傷するかもしれないという特殊な時代に生きている。ここでは、実際の悪役とは状況の連鎖であり、名前も顔ももっていない。「まったく善良な人びと−−−最高にいい人たち−−−が、恐ろしい事故を引き起こす」。”
第3章なんて、章題からして『「早くしろ」という圧力に屈する』だったりして、1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号の事故を例にとって、大きな目的のために、事故を食い止めることができたであろう警告がいくつも無視されていく様を生々しく解説している。現世人類、ホモサピエンス・サピエンスには前頭葉があるのだから、過去の事例を学習して回避する能力があるはずなんだけど。そうじゃないと、昔僕らのご先祖様に駆逐されて地球上から消滅したホモサピエンス・ネアンデルターレンシスが浮かばれない。前頭葉の有無の差だったのだから。

追記)こういうのもありました。
by uegaito | 2007-02-03 14:26 | 読書

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