たまに一般の方に「建築士と建築家の違いはなにか?」と尋ねられるのだけど、
犀川先生だったらどう答えるだろうか。「画数が違う」かな。もしくは「国に決められて存在するのが建築士、自分の責任のもとに自分で名乗るのが建築家」だろうか。世間では
建築士=設計者と思われていることが多いだろうし、2級より1級の方が優秀と思っている人も相当いるだろう。どちらも実情は「必ずしもそうとはいえない」。なんせ建築士は設計(意匠・構造・設備)の他にも施工や行政、教育機関など多方面に亘って、1,2級合わせると101万人いるんだそうだから。もちろんだぶって所持している人もいるし、亡くなっている人もカウントされているので現状の総数ではないけど、こんなに多くては国民の100人に一人は建築士だけど、全員が設計者だったら大変だ。そんなに設計の仕事はないです。「=設計者」はどちらかというと建築家の方が世間のイメージとのずれが小さいだろう。それが自称というのは、どうなんだろう。