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何回引っ越せばと気が済みましたかと野暮はいけません

どういうわけかわかりませんが自宅を昨年1月に台東区のマンションに引っ越したらこの2年足らずのうちに同じマンション内で更に2回も引っ越す羽目になってしまいまして。そこでふと思い出したことがあってこれは書かずにおられんとこうしてしたためる次第です。昔若い頃に(とうとうこういう書き方をするようになってしまった・・・)大学の設計課題のエスキスしてて、課題が集合住宅だったんですが、家族形態や住まい方が変わるたびに同じ集合住宅内で転居できるって案を考えた学生を絶賛したことがありまして。一人暮らしの時は小さな部屋で結婚したらひと間増やして子供ができたら子供部屋増やして子供たちが独立したら部屋を減らして老後は元の小さな部屋に戻るってような。そういう多様な家族形態に対応する多様な規模と間取りの住戸で構成される集合住宅ですって。いいじゃんいいねえ。たくさん褒めました。しか〜し。いまならこう言います。同じマンション内で引っ越すからって全然楽でもなんでもありませんから。なんなら遠くに引っ越しても引越し屋さんに払う金額は変わりませんから。全然大変ですから、引越し。引越しは引越しだったってことをこの2年足らずでいやというほど思い知らされましたから。小説『隠蔽捜査』の中で竜崎家は異動ごとに引っ越しているからほとんどの荷物は段ボールに入れたままだってくだりがあるけどまさにそれな。それでも物ってどんどん増えていくので断捨離がいかに大切かってことなんだよな。住戸がfurnished、家具付きだったらきっと楽なんだろうけどなぜか我が国ではほとんどこの形態は普及しない。作る方売る方にとってはつまらないからね。なんの話だっけ。だけど一所懸命自分の頭で考えた学生の案にそんなつまらん現実知らしめてやる気を削ぐような野暮なことしちゃだめですね。
by uegaito | 2024-10-20 12:00 | つれづれ

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