2021年 01月 22日
その16と外壁と屋根
その16 外壁や屋根のメンテナンス
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屋根や外壁といった外部仕上げのメンテナンスにはいくつかのタイミングがあります。一番短いのは塗装、いわゆるペンキです。塗膜を作るペンキのほかに木部には含浸させるオイルステイン系の塗装が使われることもありますがどちらも2~5年の間に塗替えが必要です。間隔が短いほど長持ちします。次に劣化しやすいのが以前も触れたコーキングで10~15年がやり替えの節目となります。外壁面の仕上げの場合は工場で塗装済みのサイディング等を使っている場合かリシン吹付け等のように現場で塗装吹付けをしているかで対処の仕方も変わります。前者は一般的にメンテナンスフリー(塗替えの必要がない)場合が多く汚れや傷に注意していればあとはコーキングの手入れだけになります。しかし後者の場合は塗装吹付け材の寿命とされる10〜15年で塗替えないと下地材の劣化や雨漏りを招いてしまいます。一方屋根については外壁同様にメンテナンスフリーのものもあればトタン屋根のように最初から塗装の必要なものもありますが気をつけなければならないのは仕上げの下に敷かれているルーフィング材と呼ばれる防水シートの寿命です。屋根の仕上げ材はピースを重ね合わせて雨を防いでいますが実際には重ねた隙間から雨水が浸みこみます。これを防いでいるのがルーフィング材で一般的に20〜30年で防水能力が落ちると言われています。つまり塗装屋根の場合は10〜20年程度で塗替えが必要となりますがメンテナンスフリーでもその下のルーフィング材を20〜30年でやりかえた方が耐久性・防水性が維持できるということになります。いずれにしても外壁も屋根も工事に足場も必要になるなど大規模で高額になりますので資金面も含めて計画的に対処する必要があります。新築時の工事関係者に相談するのが良いでしょうがわからない場合は専門家を頼ることをお勧めします。次回最終回ではこの専門家についてご説明したいと思います。