迷宮と全史と万年史

最近全然「読書」カテゴリ記事が無いからといって本を読んでいないというわけではありません。僕の読書の傾向は、①20世紀初頭の量子力学黎明期ノンフィクションもの、②仏教もの、③人類進化史もの、④ミステリ小説か警察小説、あたりが21世紀に入ってからの大まかな興味のあるところですがこのところは③の中の特にネアンデルタール人関係が研究成果著しいところもあってちょっと充実気味です。まず③というかつ④で『イヴの迷宮(上・下)』(ジェームズ・ロリンズ著)。それと並行して読んでたのが『サピエンス全史(上・下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)。こちらは上巻が特に面白かった。僕はね。で今読んでるのが『人体六〇〇万年史(上・下)』(ダニエル・E・リーバーマン著)。これも特に上巻。これいずれもネアンデルタール人のDNAが2%ほど現生人類のDNAの中に混ざっていることが突き止められたという研究成果が引用されているような最新の著作なのですが、そのDNA混入を突き止めた記録が『ネアンデルタール人は私たちと交配した』(スヴァンテ・ペーボ著)。これが前出のミステリ小説『イヴの迷宮』作者をいたくインスパイアしたようです。この小説は元々シリーズ物の一作なのですが僕はそれを知らず書店に平積みされてたのを見つけて裏表紙の導入あらすじ読んで即買いでした。読んでみたらまああれでしたが。ということで前置きが長くなりましたが『ネアンデルタール人は私たちと交配した』について。読んだすぐの頃に少しだけこのブログで触れているんですが要するに現生人類ホモサピエンスと旧人類ホモネアンデルターレンシスは亜種ではあるが交配を多少してたという証拠を気の遠くなるようなDNA分析の結果から見つけ出したというものです。前出の2著作『サピエンス全史(上)』と『人体六〇〇万年史(上)』でも詳述されてますがもはやアウストラロピテクス→ピテカントロプス→ジャワ原人&北京原人→ネアンデルタール人→クロマニヨン人→僕ら、みたいな単純な話を信じている現代人はいないと思います。いないよね?どういうことか知りたい人は是非上記の2冊を読むことをお薦めしますがともあれ一旦シンプルに分類されたかと思われていたホモ属がDNA的にはちょいちょい絡み合ってることがわかって新たな想像力をかき立てられてしまうわけです。世界中の研究者の努力に大いなる敬意を表したいと思った次第でございます。でもDNAの微粉末からネアンデルタール人のクローンを作るみたいな話だけは遠慮願いたいね。科学者には好奇心と功名心を抑制する強い心がないといけないわけです。そういうことで。
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by uegaito | 2018-01-09 19:11 | 読書 | Comments(0)

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