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建売住宅とカルロスネタと楽しい気持ち

物心ついたとき住んでた家は平屋でその後すぐそばの2階建てに引っ越したんだけど、恐らく部屋数は下の階が居間と台所で2階が2間だったかな。いや、下はもう一部屋あったかな。だめだ思い出せん。とにかく寝るのは2階でつまり食事したりくつろぐのは下の部屋って決まってて、こういうの普通には当たり前だろうって思うだろうけどなんだかその頃は疑問を持ったんだよな。上で食事しちゃダメなんだろうかって。で母親にお願いして弟と三人でお昼を2階で食べたんだたしか。ぽかぽか陽気の気持ち良い日でなんだかとっても幸せになった気がしたもんです。すごく特別なことのような。でもそれっきりだったかも。母親にしてみればそりゃ面倒くさいよな。この家に引っ越してしばらくは下の階にしかなかったトイレに夜中行くのが怖くてかなり両親を困らせた記憶もあり。これ以上は恥ずかしくて書けないけどね。なんで2階にもトイレが無いんだろうって思ったもんだ。なんにせよずっと新興住宅地のいわゆる建売住宅に転々と移り住んでたので大学入るまで住宅ってのはほんとにそんなのしか知らなくて最初の課題確か住宅の平面だけ与えられてそれを立体に起こせって課題だったと思うけどもうそのまま建売ですって感じだったね。参照してたのが不動産業してた父の持ってた『高級住宅(苦笑)』とかいう雑誌で今教えてる学生たちには申し訳ないですが結構ひどいもんでした。それから住宅設計の課題が出た際に出題した坂田種男先生の田園調布のご自宅に学生みんなでお邪魔させてもらってちょっとしたカルチャーショック受けたんだな。建売しか知らなかったんだから。その頃からおませな友達と建築雑誌を読むようになってみんな大抵新建築だったんだけど僕はなぜか今は無き『室内』を毎月買って読み耽ってたね。なんでだろう。これからはインテリアの時代だとか叫んでたらしい。微笑ましいね。やっぱり時代は安藤忠雄さんの上り調子の頃でしたから生協の本屋に行って安藤忠雄作品集とかも買っちゃってね。2年後期の課題は超影響受けてましたね〜。いいじゃんね別に。早熟な同級生はスカルパにお熱でした。僕は「カルロス・カルパ」だとずっと思ってましたけど。要するに原体験が建売だった分、大学入って見聞きしたあらゆるものが新鮮で新鮮で全て憧れに変わっていったわけです。自分でもこういう素敵な空間や造形を実現させたいって暑くじゃなくて熱く思ったんでしょうねきっと。そういうのが大切なんじゃないかって今の歳になるとつくづく思う次第です。前期2年生の設計課題を受け持っている大学で昨日住宅設計の課題提出だったんだけど建築考えるのが楽しくて仕方ないって模型がしゃべりかけてくるような作品がいくつか出てきて自分の学生時代とかを思い出してしまいました。どんどはれ。
by uegaito | 2016-05-31 20:25 | つれづれ

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