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栗生明教授と最終講義と厳か道

昨日2/20、千葉大建築学科の栗生明教授の定年退官最終講義があり久しぶりに西千葉の母校に行きました。栗生先生は僕が卒業してから赴任されたので直接教わったことはないのですが、縁あって独立直後に非常勤に招聘して下さった恩人であります。昨日の講義というか講演の中でもちらっと触れてましたが、栗生先生は苦学して早稲田大学の建築学科を大学院まで6年間通われてその後巨人槇文彦さんの事務所に入られます。6年勤めて独立、程なくして東大の教授に赴任された槇さんに呼び戻されて槇研究室の助手となります。その時の最初の大学院生が我が親分團紀彦、早々に研究室で取り組んだコンペのために槇事務所から担当として派遣されたのが大野秀敏現東大教授というのだからのけぞる。栗生・大野・團というすごいメンバーでコンペをやったんだって話、飲み会の度に親分から聞かされてました。どう考えてもまとめ役が栗生先生だったことは想像に難くないですが。そういうお人柄です。それがよく実感できた昨日の最終講義でした。僕の独立後間もない2000年のいつだったかな(汗)栗生先生から突然電話があって、キミを来年度の非常勤講師に推薦したいんだけどいいかなって。びっくりしましたよ。それがきっかけで正味5年間、母校で後輩達の設計課題を見させて頂くことになったわけです。昨日の講演後の懇親会で久しぶりにすっかり立派になった当時の教え子(というのも申し訳ないけど)たちにも会えて、みんなのお陰で自分が成長できたことを感謝しましたね。大きな声じゃ言えないけど、講師をしてなかったらもしかしたら今頃設計をやめてたかもしれないもんね。苦しくても歯を食いしばってでも設計を続けられたのは、ひとえに「教えてるから」。そのきっかけを与えて下さった栗生先生には本当に感謝してもしきれないです。そういうふうに思う若手は多いんじゃないかしら。先生を見ているとつくづく設計の仕事を取るのは取りも直さず人柄なんだなあって実感しますね。もちろん実力あっての人柄だけど。そう言えば栗生先生、昨日とても興味深いことをおっしゃってた。会や団体に入ろうとする際にそこに自利を求める人が多すぎるってことと、千葉大にはそういうのがないんだって感じのこと。後者はまあ置いておいて、僕も自分がそうではないから余計うんざりするんだけど会に入ってメリットがないとか言ってやめちゃったりそもそも入らなかったりする人ってやたら多いんだよね。先生は「計算高い人」って呼んでそういう人とはつき合わないことにしたって。僕も見習おうっと。ともあれまだ65歳、建築家としてはこれからいよいよ思ってたことを発揮できると言われている年齢です。平等院宝物館鳳翔館、長崎原爆死没者追悼平和祈念館に続いて昨年は伊勢神宮のせんぐう館を完成されて、厳かな建築家道を突っ走ってますからこれから益々僕ら迷える若手を引っ張ってっていただきたいなと願ってやまずで。そういうことで。
by uegaito | 2013-02-21 20:44 | 建築

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