2012年 08月 21日
Lebenschaft Projekt I 完成披露見学会のお知らせ
SGM+JSA+UAA設計共同体で2009年より設計を進めてまいりましたLebenschaft Projekt I (前田産科婦人科医院)が完成の運びとなりました。
つきましては建築主様のご厚意によりまして、下記の通り完成披露見学会をさせて頂きます。どなたでも見学いただけますので、是非多くの方にご高覧いただきたく、ここにご案内致します。
日時 2012年9月1日 10:00〜16:00
場所 静岡県焼津市小屋敷214-1
JR西焼津駅北口から徒歩3分(駅から見えます)です。また東名高速ハイウエイバス焼津西停留所からも徒歩5分です。駐車場は患者様専用ですので原則お車でのご来場はご遠慮下さい。
(参考)東京駅→静岡駅→西焼津駅;ひかり号利用で約1.5時間です。
※現在も最後の追い込み工事中につき、写真は随時更新します。

この写真は1階の待合いホールですが、この後これら全ての棚に緑化ポットが据えられ、待合い全体に緑が散りばめられます。点々と見える赤いのは帆布でできたマガジンラック。清水淳撮影。

こちらは4階のテラス。サロンの間仕切りを全開にしてテラスを見た写真です。北脇将史撮影。

2階の家族待合い。正面に見えるのがナースステーションです。この空間だけ杉板の型枠でコンクリートを打っています。清水淳撮影。

そしてこれは既存医院の建物でなかなか外観が見えないのですがその既存棟の頭を越えた部分、つまり正面の4階部分です。建物サインがひと際目立ちます。清水淳撮影。
本作を、亡き建築家 佐々木聡さんに捧げます。
公園のような待合い空間を持つ産科婦人科医院です。
“Lebenschaft”とはLeben(生命)のschaft(景)という意味の、設計者の造語です。Landschaft(=landscape)が風景・景観と訳されるように、生命の風景をつくり出す場所としての意味を込めて命名しました。
焼津・藤枝地域の周産期医療の重要な拠点の一つである本医院は、診察の待合いの他にも出産立会の待合いなど様々な場面で長い待ち時間とつき合わせることになってしまうため、せめてその待合いの時間を少しでも気持ちよく過ごして頂けるよう、 一般的には外部空間のデザインであるランドスケープそのものを建物内部にまで持ち込み、設計しました。 1階は内外を連続する公園を、優しく繭のように建築が包み込み迎える待合い空間、 2・3階は随所に光り溢れ爽やかな空気が流れる病棟、 そして4階には遠く山並みを望む緑化テラスとサロンがあります。
建築とかランドスケープとかの境界を超えた、心地よい環境のデザインを目指しました。
Lebenschaft Projekt I (前田産科婦人科医院)
主要用途;産科婦人科医院(診療所)
構造・規模;RC造 地上4階建て 1,509.40m2
設計・監理
意匠統括 SGM+JSA+UAA設計共同体
(清水淳建築設計事務所+ウエガイト建築設計事務所)
ランドスケープ オンサイト計画設計事務所
照明 スパンコール/村角千亜希
構造 木内事務所/木内達夫
設備 設備計画
施工 竹中工務店名古屋支店
* * *
1階;外来診療部門、待合い、入院食厨房他
2階;3床室×2室、LDR(陣痛・出産・回復一貫病室)×4室、手術室、新生児室、看護室他病棟部門
3階;1床室×7室、医局部門他
4階;母親学級サロン、屋外テラス他
by uegaito
| 2012-08-21 22:17
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