2012年 07月 17日
平方と吉澤邸と独立
僕の記念すべき独立第1作目、吉澤邸です。カミさんの実家ですね。1999年5月一杯で親分の事務所を退社、独立となったわけですが、最初は事務所を構えたわけじゃなくて大学のゼミの先輩の事務所に居候をさせてもらってました。場所は南青山。もちろん1級建築士は既に取得していたけど建築士事務所登録はまだ何も手をつけておらず事務所名をどうしようかなあなんて呑気なことを言ってたな。その後この年の終わり頃だったかにせんげん台に移って翌2000年4月に笹尾徹君と二人で一級建築士事務所ファンクアソシエイツ.を起こすことになります。この住宅の設計はそんな、まだふわふわしてた頃にやってました。世はシックハウスと欠陥住宅の話題で持ちきりの頃、木造どころかちゃんと住宅の設計を自分で手がけるのも初めてだったものだから、まさに「一から」勉強したもんだ。このとき得た知識は後になって結構役に立ったね。まあしかし知らないと言うのは素晴らしいもので、この写真のアトリエは柱と柱の距離が6m余りで普通の木造ではつくれないからってんで、なんとスチールロッドで張弦梁とかやっちゃってる。構造家タナセさんのアイデアね。建て方の時、この部分は手こずってたなあ。地組みしてから吊り上げて嵌めていくんだからね。この規模の工事ですることじゃないよな。でもお陰様で広々として明るい(これはアトリエとしては掟破りなんだけどね)アトリエができました。100号超の絵が普通の大きさに見えるね。てな感じで今日のところはここまで。写真は高校の同級生で当時既に名前を馳せていた尾形正茂君の撮影。
by uegaito
| 2012-07-17 19:16
| 建築