2012年 05月 01日
コレクティブハウスと蔵前とこれからです
このページをご覧下さい。お、いいね、じゃ引っ越すか、と簡単にいかないのがミソです。じっくりみんなで創りあげていくことのできる賃貸マンション、最初から関われれば自分の思いも設計に反映できるかも知れません。
コレクティブハウスってご存じでしょうか。元々北欧で生まれた住まい方だそうで、女性が家庭を持ちながら社会進出をしようとするとどうしても子育てや家事で十分な仕事ができないという中で、色々な世代、ライフステージの人が同じ場所に住んでいれば助け合い補い合ってそれぞれが生活に充足を覚えるだろうって考え方に基づいてできた集合住宅の暮らしです。色んな世代が住むってことで「コレクティブ」と言われるのだそうです。思い返せば日本だってほんのちょっと前まではこういう暮らしが普通でしたよね。僕が育った埼玉県の新興住宅地はまさにご近所さんが子どもを預かり合ったり、母親が病気の時には隣のおばちゃんが夕飯を分けてくれたり、そういうことがごく日常的にあったわけです。残念ながらいまではそういう暮らしをしようと思ってもそうそう簡単にはできません。だいたい同じマンションにどんな人が住んでいるかすらよくわからないし、そういう人たちと一緒にオートロックで守られて日々なんのコミュニケーションもないままに暮らしているって感じでしょうか。コレクティブハウスは、そういうコミュニティのない暮らしがもたらす日常の不安を一掃し、お互い顔の見知った関係で、つかず離れずの暮らしができる賃貸マンションの新形態として10年ほど前から日本でもぼちぼちできるようになり、昨年の震災後に一気に注目されるようになった気がします。そんな中、下町こそコミュニティのある暮らし、コレクティブハウスが馴染むのではないかと考えまして、とある事業主の方の賛同を得て、計画を開始しました。計画には最も実績と経験のあるNPOコレクティブハウジング社の協力を得まして、正統派のコレクティブハウジングづくりを目指します。なんだろうって興味のある方は是非
by uegaito
| 2012-05-01 18:48
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