2012年 02月 18日
1/2成人式とコウメと今日のは私文書ですから飛ばして下さい
今日は1/2成人式おめでとう。これまでの10年間はあっという間に感じますので、きっとこの先の10年間はもっと早いんでしょうね。父は気が早いので、この手紙書いたのがまるで昨日のようですとか言ってる自分が簡単に想像できます。2001年、この年から縁あって母校千葉大の非常勤講師を務めることになり、6月1日の前日は木曜日でちょうど授業の日でした。この頃既にあんなに嫌がっていたはずの携帯電話を持ってメールとかもしちゃってたりして、学生が順番に1週間の作業の成果を発表している最中にママからカインズホームで破水したので病院に向かいますというメールが入りました。なんでカインズホームにいたかは忘れましたが別にいいね。このメールでもういてもたってもいられなくなってしまったんだけど、さすがにこんなことで早退するわけにはいかずここは冷静に指導をして珍しく時間内に全て終わらせて、急いでせんげん台のしらみず産婦人科に向かったことを覚えています。ところでこの1週間前には実家で飼っていた犬のムクが16年の生涯を閉じ、なんだか大学に行く日に限ってなにか起こるなあって思ったものです。しらみずさんに着いたのがもう夜だったと思うんだけど、ママは陣痛室でしきりにうなってました。痛くなったりちょっと納まったりをずっと繰り返していて、パパができることはただひたすら腰をさすることくらい、結婚式の披露宴以来2度目、とにかく男はいざというときにさっぱり役に立たないものだと実感しました。このあたりからさっぱり記憶がなくなります。情けないと思うでしょうが許してやって下さい。次に思い出せるシーンはこのブログで何度も書いているようにコウメちゃんのヘソの緒を切ったスプラッタな瞬間です。ともあれそんなこんなでコウメちゃんはパパとママの長女として生まれてきてくれました。パパの超個人的な趣味ですが娘が生まれたならエクボがある子がいいなあってずっと思ってましたところ、コウメちゃんはホッペタだけでなく口元やらあちこちにエクボがあってとても嬉しかったことを覚えています。今でもコウメちゃんの数あるチャームポイントの主力の一つですね。待望の第一子ですからそれはそれは大騒ぎでした。名前をつけるのも大騒ぎで、せっかくパパがひらめいたコウメちゃんのほんとの名前、じいちゃんがどうしても気に入らないと言って聞かず、説得するのに一苦労だったこともありました。今でこそ剛力さんとか出てきて段々ポピュラーになってきそうなこなさそうなだけど、でもパパもママもとても自慢の名前です。あれからもう10年、というかもうすぐ11年経ってしまいます。今日、小学校の「1/2成人式」でコウメちゃんは立派に発表してました。幼稚園の頃はみんなの前では声が小さくてとても心配でしたが今日はしっかり滑舌も良く自分の小さい頃のエピソードと将来の夢を発表しましたね。将来は小学校の先生か建築家になりたいって。なぜならかっこいいからですって。父は泣きそうになってしまいました。いいことばかりじゃないというよりほとんど完成した瞬間のほんと一瞬の達成感のためだけに残りず〜っと産みの苦しみに悩むしんどい仕事だけど、ここまで頑張ってきて良かったと本当に嬉しかったです。親の跡を継ぐというのは、世の中的には2代目や3代目はダメとか親の七光りだとか言われるけど、少なくとも建築家は一代でなにかを達成するには時間が短すぎるほど長い長い時間のなかでのことを考えています。だから父が生きているうちに見ることができなかった成果を是非コウメちゃんに見て欲しいと思うし、そうやって連綿と意志を継いでいくことでまちとみんなの暮らしをよくしていって欲しいと思います。パパは周りが浅草の三代目とか四代目とか五代目とか六代目とかばっかりだから余計にそう思うのかも知れないけど、長く続けることはとても大変だし意味のあることです。是非一所懸命勉強して父と同じ道を歩んで欲しいと思います。コウメちゃんは「ここまで育ててくれてありがとう」って手紙もくれました。でもお礼を言うのはパパとママの方です。生まれてきてくれて本当にありがとう。これからもこちらこそよろしくね。それからそろそろハッパをむやみに泣かすのやめようね。そういうことで。



by uegaito
| 2012-02-18 17:44
| 我が家のことですみません