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世界のANDOと何で浅草やねんと物わかり

今日は埼玉県民の日。ってすっかり県民でも何でもなくなって久しいのに今でも思わず反応してしまう。さて今日は浅草法人会と上野法人会の共催による安藤忠雄さんの講演会がありました。毎年この時期に開催される「税を考える週間」の文化講演会でして、今年は浅草の幹事年ということで、3年越しの念願叶って安藤さんに来て頂いた次第です。会場は400名を超えるお客さんで満員御礼になりました。9月のUIA2011東京大会で7,000人以上集めた安藤さんとしては集客が少ないのうと思われたかも知れませんが、主催側としてはできるだけ地元の方々に聴いて欲しかったのであまり大げさな広報をしなかったなかでの400名超は十分大成功と言えるようです。震災以降特に閉塞感が漂う浅草ですが、そう言う時だからこそ具体的にビジュアルでビジョンを示せる建築家に元気になる話をしてもらいたいと、一般の知名度も高く話もわかりやすい安藤さんに是非にとなったわけです。世界50都市ほどでプロジェクトを進行中、月に2回は海外に出ている安藤さん、何で浅草やねんとスタッフの皆さんに突っ込まれたそうですが、そんなご多忙ななかでの講演、いやほんとに有難い話です。のっけから浅草はとっくに終わっているという衝撃的な物言いで始まり、一般の皆さんをぐいぐい自分の話に引き込んでいく様は、しゃべり慣れているなあでは済まされないさすがの世界でした。話の内容はさておき、やはり活躍している人というのは人脈が幅広く華麗だということを改めて思い知らされましたね。それからいい建築をつくるためには敷地境界程度にこだわっていてはダメだという攻撃的な姿勢。僕も修業時代に親分のそういう姿勢についていくのに随分苦労したけどきっとスタッフの皆さんの苦労は想像を絶するものがあろうと思いつつ、やっぱり日々のちまちました苦労ですっかり萎縮してしまって物わかりのいい仕事しかしていない自分を見つめざるを得ず、大いに反省して立ち位置の見直しを強いられたひとときでした。ううむ。
by uegaito | 2011-11-14 19:43 | つれづれ
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