コウメも小4になってもう少ししたら一緒に出かけてくれなくなるかもしれないとふと不安になってしまった。ちょうど今の時期はどこも大学祭なので、これは母校に連れて行くなら今しかないなと思い立ち、面倒がるコウメ本人と風邪っぴきのコウメの遠出を懸念するカミさんを随分前から説得して昨日に臨んだ。予定外というかハッパもついてくることになり二人を連れていざ西千葉へ。ここが父が6年間通った駅だぞ、ここが大学の門だぞと一所懸命説明するもなぜか二人とも食いついてこない。門をくぐって露店のひしめく中心街を避けてまずは工学部建築学科の棟にまわり、そこからメインストリートに抜けたところ、その賑やかさにさすがに二人ともびっくりした様子。要するに大学のキャンパスという意味からしてわからないわけで、自分の小学校は非常にこぢんまりしてるもんだからなおさらなんでこんなに校舎がたくさんあるのかもなかなか理解できない。この辺は父の勉強した工学部、この辺は先生になる人たちの教育学部、この辺は2年生までみんな勉強するところ(教養部)と露店を物色しながら教えた。大学は何時間目まであるの?みんな休み時間は校庭で遊ぶの?と自分の知っている世界に引き寄せて質問が増えてきた。一所懸命理解しようとしているのが可愛い。大学というのはみんな一緒に決まった時間割ってのがなくて自分で好きな授業を選べるのだよ、という説明はさすがにまだ理解できないね。休み時間に校庭で遊んだりはしないかなあ(雀荘に行ったりしたけどね、と言いかけて余計話がややこしくなると止めた)キャッチボールとかしてる人はいたかなあ。製図室に連れて行ったら、汚いねここ、とひと言。小学生に言われちゃお終いだ。それなりに混雑していてあまりあちこち回れなかったけど、ブラスバンドの演奏を聴いたり露店でゲームしたり(コウメは1等になって髪結いのおもちゃをゲットしてた)最後は画像工学科だかのホログラフィづくりワークショップに参加した。このへんはさすが工学部の祭だね。中心部の特設ステージで繰り広げられていたバンド演奏には全く興味を示さず。ロックはうるさいだけなんだそうです。その言葉覚えとくぞ。帰りがけに大学の感想を聞いたけどやっぱりピンと来なかったんだね。僕としては父と同じ大学に行きたいと宣言してもらいたかったけど、駅弁総合大学の学祭はエンターテインメント性が今ひとつだったようです。ならば来年はカミさんの母校に行くか。美大はそれはそれは楽しいでしょうから。