国際建築家連合(UIA)の3年に一度の世界大会がこの9/25〜10/1まで東京で開催されました。いわゆるUIA2011東京大会ね。思い返せば僕は学生時代からお世話になっている、建築家の南條洋雄さんから入会を強く勧められて2005年にJIA(社・日本建築家協会)に入会したんだけど、その年はちょうどUIA2005イスタンブール大会で2011年の開催都市が東京に決まったこともあって、JIAは関東甲信越支部にUIA準備委員会を発足させたばかり、ひょんなところからこの委員会に加わらせて頂くことになったんだった。元々できれば折角だから国際的なセクションで活動に参加したいと思っていたので発足時に加われたのは本当にラッキーだった。翌年にはこの委員会を中心にARCASIA北京大会に参加したし、2008年にはUIAトリノ大会にも行きましたねえ。それにしても終わってみるとあっという間の6年だったなあってあっけない感じ。とにかくJIAの会員ですらUIAを知らない人が多くて、そんなもんだからJIA会員でない人はもっと知らないわけ。日本には「建築家」という資格、公称がないからみんな基本的には自称なわけですが、建築家って名乗っている人もほとんどはUIAの存在すら知らないっていう中での2011東京大会に向けての準備が始まったわけです。本当のところは、こういった「自称」とかじゃなくて、UIA2011東京大会はしっかりと日本に職能としての建築家を確立する最後のチャンスと言われてて、まあなんつうか黒船を期待してた向きもあるんですよね。世界標準から見たら日本は全然建築家の地位が低いんですよって。でもこうして終わってみると何も変わらなかったね。要するに建築家内部がまとまらなかったんだな。本当に難しいよね。大会が終わるやいなや内側から批判が噴出したりして今更どうしたいのかよくわかんないけどもう終わっちまったからね、これで当分は建築家を取り巻く環境は変わらないね。この6年間僕なりに一所懸命活動に取り組んできて、途中入れ込みすぎて色々大変なことも起きちゃったけど、でもやって良かったなって思うのはやっぱり自分自身に広がりを作ることができたこと。大切にしたい出会いがたくさんあったし。何よりも、建築家の世界の問題点がなんとなくわかったのが収穫かな。でもどうしたら良くなるかは相変わらずわかんないしだいいち建築家の職能の確立には何も影響ないけど(苦笑)。まあとにかくUIA2011東京大会は幕を閉じましたとさ。そんなところで。