2011年 04月 17日
1984年とアニマライズと底値のジーン
さてさてそもそもブログを始めた理由はダラダラ書き綴ることでストレスを発散しようと思ったからだってすっかり忘れてました。書くことで却って暗くなってどうするんだまったく。こういうときはロックネタに限る。実は311後になかなか気持ちが上向かなかったので思わずキッスの昔のライヴDVDをアマゾって仕入れまして。1984年発売のアニマライズツアーを収録したやつ。なんで今頃ですがずっと欲しかったんだもん。一番イタい時のキッスですからね。素顔になった1983年『地獄の回想』の次のアルバム『アニマライズ』直後のライヴで、アルバムに参加していた3代目リードギタリスト、マーク・セント・ジョンがなんだかよくわからない難病ってのに罹ったもんで代わりに登場したのが結局4代目になることになるブルース・キューリックで、このライヴではブルースが出演してるんですね。つうことでせめて気持ちを奮い立たせようと深夜にヘッドホン付けて観ました。いやあやっぱりやってくれるよなあキッス。昔ジーンが、素顔になったばかりの頃は自分が自分でないようでとても困惑していたって言ってたことがあったけど、ほんとそうなんだろうなってくらいそこいらへんのおいちゃんだ。カリスマ性が思い切り欠乏したジーンを観るのはとても堪えられなかったよ。きっとこの時が底値だろうな。とにかくポールがそこにいなかったらキッスだってわかんないね絶対。その意味ではさすがポール・スタンレー大先生だ。彼だけはどんなスタイルでもやっぱりかっこいい。オープニングの名曲「デトロイト・ロック・シティ」でいきなり歌詞を間違えてるけどそんなの関係ねえ。アルバム『アニマライズ』はキッス作品全体のなかでも一際メタル色が強くて1曲目とか今でも大好きな曲なんだけどなぜかライヴはまったり感が漂ってたのはやっぱり見た目のせいかなあ。この時代はぼろ切れを派手に纏うのが流行っててね、ラットなんかもそんな感じだったな。ジーンの曲は元々スタジオ向きなのかライヴにアレンジするとへんてこりんになる曲が多くて、この時も「アイ・ラヴ・イット・ラウド」や「フィッツ・ライク・ア・グローブ」も違和感だらけ。いやあしかしこのDVD、もちろん1984年にビデオが発売されてて、当然すぐ買って観てましたよ僕は。当たり前じゃないですか。大学1年だったなあ懐かしい。かっこいいなあってぞくぞくしながらすり切れるくらい観たもんだ。で27年経ってもう一度観たと。なんであの時これがかっこいいと思ったか400字以内で答えなさいってくらい不思議だね。面白いもんだよな〜。いいじゃないのそういう時もあるよ。