昨日の日工大授業は今期前半の課題発表会でした。住み続けることのできる街にするための提案をする地域計画の課題で、4つのグループがそれぞれこのひと月半やってきたことをまとめ、プレゼンするわけですが、せっかくだからと手島さん茂木さんの地元宮代で活躍される建築家お二人、そして現在キャンパス内の校舎の増築設計を手がけており僕も焼津の計画で協働設計をしている清水さんの3名のゲストをお呼びしての講評会となりました。みんな課題がスタートする頃は大丈夫かなと不安を感じるところもちらほらあったのが、なんのなんの、なかなかやるじゃないの。地元を対象地に選んだ学生の意外な(?)提案に一同感心しきりでした。曰く、街の弱いところを直接改善するのではなく、強みに弱みにもなっていないいわば白地の地域を活性化する方法を提案することで結果的に弱いところも強みに変わっていくだろうという提案。もちろん具体的な場の提案もあり。これって前日に受けた二条セミナーでたまたま聴いた、経営のトレンドは弱みを克服する治療型から強みを伸ばす治癒型になってきているという話をそのまま「まちづくり」に置き換えたような話。なんというか、こうやって教えた学生が化けていくのを目の当たりにするのはやっぱりとっても嬉しい。時間を作るのは大変だけど非常勤講師をやめられない理由ですね。さあ後半は本格的な建築設計。こっちもまた驚かせて欲しいもんです。