仏教の宗派ってなんでこんなにたくさんあるのか。以前から僕も気にはなっていたんだけど、先日浅草法人会の研修セミナーでたまたま聴いた妙清寺の本多住職のお話しの中で、なるほどなっていうご説明があった。掻い摘んで言うと、双方で意見が割れた時、それを1つに集約しなければならないならどちらか片方の意見を潰さなければならない。それでは争いが起こり、必ずどちらかがこてんぱんにのされる。そんなのでは考えを広めようと思った時に拡大する方向には進まない。それを避けるにはお互いがそれ以上踏み込まないという共存の道を採ることになる。仏教はまさにそうやって拡大してきた、って。自分で何とかするのが仏の道でしょう、いやいやどうにもならないことだってあんだから仏が救ってくれなかったらやってられないでしょう、なんて極端に反対方向の意見が全部仏教だってんだから、確かにご住職のご説明も妙に納得してしまう。そのくらい柔軟な方が争いもなく平和だってことですかね。自分の意見を絶対正しいって、相手を罵倒してまで主張できる人って、その妙な自信がある意味うらやましくもあるけど、やっぱりほどほどで引いて相手を認めるのも大事だってことですね。深いなあ。