昨日面積の3/4が山林というある村の役場の方から聞いた話。植林された杉はそのまま放っておくと大きく育ちすぎて地面に陽が届かなくなり、下草も生えず貧弱な土になるので結果的に全部ダメになる。だから間伐とは別にある周期でどんどん伐採して新しい芽を出させないといけないんだって。その周期がだいたい30〜40年だとのこと。つまり生やしっぱなしにしないで周期的に木材として使わないと森自体が死んでしまうってことだそうです。だけど外国産の安い材木がどっと入ってきて国産の林業では生活できないくらいなのでそういう手入れもできなくなってるんだそうです。で、話をうかがっていてふと思ったのが木造住宅の寿命。日本の家屋はだいたい30〜40年しか保たないから環境に良くない、だから何百年も保つような長寿命化しないと、なんて最近言われてますよね。でももしかしたらこの森のサイクルと数字が合致するのは単なる偶然じゃないんじゃないのかしら。建てちゃ壊しってのは確かにもったいないしゴミも出るだろうけど、ゴミにならないような建て方ってのも考える余地ってないですかね。木材生産の視点まで入れ込んだ木造住宅のライフサイクルという点でも、もしかしたら一昔前の日本の方がエコだったかもなんて思えませんかね。