カテゴリ:建築( 151 )

團と青島と祝30周年の巻

先日といってももうひと月近くも前になってしまいましたが去る9/17に古巣の團・青島建築設計事務所創立30周年&両ボスの還暦祝いをしました。会場は建築家らしく外苑前のJIA建築家クラブと建築家会館大ホール。30周年ですから2部構成です。まず第1部は建築家クラブでお二人それぞれに30年間を語ってもらいました。久しぶりの二人そろい踏みです。
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講演のトップバッターは青島裕之先生。右のお二人は司会進行役の東森香織さんと八木佐千子さん。
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続いて團紀彦先生。きわどい話も出ました(笑)。
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この日は15:00開始だったにも関わらず建築家クラブは各地から集まった30年間のOBOGや現役スタッフで満員です。形式的なお祝いを嫌う両ボスがあくまで内輪でと来賓的な方を一切呼ばなかったのに本当に内輪だけで80人以上集まってびっくりしました。そんなにOBOGがいるんかいというツッコミもありそうですけどね。でも團・青島建築設計事務所は1986〜1993の7年間だけで、その後それぞれの事務所に別れましたのでそれなりに人数もいて当然ではあります。ちなみに僕が在籍したのはまだ團・青島だった1992年から1993年に團紀彦建築設計事務所に移行して1999年までの7年間でした。そして第2部はお隣の建築家会館大ホールに会場を変えてパーティです。まずは初期の重鎮武井裕弘さんの乾杯の挨拶。
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18:00から21:00までしっかり時間を取ったのにやっぱり話足りなかったですね〜。北は北海道から伯谷さんに富山から塚本さん、西は福岡から白石さんに真崎君、広島からは武田君、鹿児島から徳永夫妻、香川からは先代古川さん、三重からは横田さん母娘も。他にも各地から来て下さいました。そしてこの二人(苦笑)。
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変わらないっちゃ変わらないし歳くったっちゃ歳くった。もっと写真を載せたいけど色々差し障りもありそうなので(笑)ここまで。本当は還暦祝いお約束のあれもあるのですが。。。ということで最後に集合写真を撮りました。撮影は建築写真家の浅川敏さん。どうもありがとうございます。
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よく見るとえ?って人とかあれ?って人も写ってますが皆さんどのくらいわかるでしょうか。なぜかハマトラさんの生き霊が。。。というわけでやっぱり同じ釜の飯を食べた仲間というのは時空を越えたというお話しでした。準備をしてくれた土屋さん北村さん東森さん八木さん針谷さん温子さん上條さん岩田さんどうもお疲れ様でした!あとはやじーとひらたもね。それにしても僕も独立して16年経ちましたが満30年をこうして笑って迎えられるだろうかね。僕が憧れて自分でも作りたかった設計事務所の原点は1992年の團・青島建築設計事務所だったんだけど16年経っても両ボスの足下にも及んでないもんな。己の力量を痛感しつつあと14年でどこまでいけるか頑張ってみようじゃないのと思いを新たにする今日この頃でした。どんどはれ。
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by uegaito | 2016-10-11 21:43 | 建築 | Comments(0)
本日HUG高輪のゆらりん高輪保育園が開園しました。写真は昨日3/31夕方の様子です。サクラも満開一歩手前というところ。
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ゆらりん高輪保育園は定員101人の認可保育所です。これだけ頑張って急いで設計して工事してやっと101人分の増枠。待機児童解消の道は本当に険しいなと実感しますが無くても済むことでは決してないのでみんなが知恵を絞って地道に解決していくしかないですよね。ところで今国会でも大きく取り上げられている保育園問題を受けて先日東京三会建築会議でも建築法制面から保育所増設に対して何かしらの寄与ができないかと問題点の整理と提言をまとめるワーキングが発足したとのこと。東京三会建築会議というのは(一社)東京建築士会(一社)東京都建築士事務所協会そして(公社)日本建築家協会関東甲信越支部で構成される設計職能者の連絡会議で2011年のUIA(国際建築家連合)東京大会を機に横の連携を強化する目的で発足しました。もちろん待機児童問題は建築だけの問題で何とかなるものではなくむしろ保育士不足の方がずっと深刻で困難を孕んでいるとは思います。でも建築の専門家として黙って指くわえているわけにはいかないという思いは大切だと思いますね。たとえそれがどんな些細なことでもきっと問題解決の糸口になってくれるだろうことを期待して検討の成り行きを見守りたいと思います。
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by uegaito | 2016-04-01 21:51 | 建築 | Comments(0)
先月竣工引き渡しとなった(仮称)高輪一丁目保育園等改めHUG高輪の竣工式典が一昨日3/24(木)に港区長も列席のもと盛大に行われました。写真のように館名サインも取り付いてもう開園準備万端です。
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この「HUG(ハグ)高輪」というネーミングとロゴデザインは日建設計のNIKKEN ACTIVITY DESIGN LAB(NAD)の手によるものです。今回の施設整備事業に際して建築主・事業主であるライフサポート(株)の側のコンサルとして設計初期段階からワークショップなどを仕掛けコンセプトレベルの揺り戻しをかけてくれました。設計者も施主もどちらも当事者なのでより良いものにしたいとは思いつつ前に進めることだけを考えがちになるものですがNADの皆さんが第三者として加わることで的確に「そもそも論」に立ち返ることができました。しかも彼らは設計者もあるので指摘に無駄が無く本当にありがたい存在でした。そして最後にこんなすてきなロゴマークをデザインしてくれてそれが建物に取り付いた瞬間ぐっと外観が締まりました。この式典の日の小宴で僕は乾杯の発声をさせて頂いたのですがその中で2つ少し時間を頂戴してお話しさせて頂きました。一つは現代の建築設計は一人の才能で作り上げる時代では最早なくてチームが大切なんだということ。スピーチでは緊張してNADさんのことに触れるのを忘れてしまったのですがいわゆる意匠構造設備といった設計チームを越えて施主や施工者など様々な立場の関係者が一つのチームとして同じビジョンのもとで取り組まないと目標を達成できない時代だってことです。細かいことだけど既存建物の杭の位置を避けて構造計画を立てることや保育室の床吹出し空調なんてお互いの領域に踏み込みあいながら調整しなければ実現しません。そしてもう一つは建築家の役割は何かと言う話。今回は認可保育所と小規模多機能型居宅介護施設そして区民協働スペースという3つの異なる機能を一つの建物としてまとめなければならなかったわけですがそれぞれのゾーンへの配慮はもとよりお互いの関係性への配慮、そして地域社会へどう関係させていくかという配慮が必要でした。この中で各施設用途への配慮ってのは経験値が増えれば誰でもある程度のレベルに到達できるテクニカルなものだけど、地域社会への配慮ってのを恥ずかしげもなく真顔で語れるのが僕は建築家なんじゃないかってこの仕事を通じて実感しました。自分がどこまでそれをできたかはわからないけどこの部分は恐らく設計施工でやったら無理だと思いますね。変な利害を背負わないでピュアな物言いをする人が一人いて初めてこういう地域にインパクトを与える建物をソフトランディングさせることができるんじゃないかな。だから建築家という職能なんてそのうち絶滅するんじゃないかって気を揉んだ時期もあったけど今では絶対に無くならないって強く思うようになりました。このような社会的意義の大きい建物の設計者に抜擢して下さったことを関係者の皆様に心より感謝したいと思います。50歳にしてようやく少し見えてきた気がします。もっともっと頑張らねば。ほんにほんに。
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by uegaito | 2016-03-26 10:52 | 建築 | Comments(0)
もうね、あたかも三日ぶりに投稿したような顔してしれっと書き出すことにしましたからね。高輪一丁目の現場、実はもう完成してました。黙っててすみません。思い返せば2年前の夏に建築部分の提案をお手伝いした事業プロポが無事選定されたのが2014年の秋でして本格的に設計開始したのがその年の11月初旬、確認申請事前受付を翌2015年の2月頭に放り込んでその月末には見積もり用の実施図をアップさせつつ確認申請本受付をして3/31に済証を取得という怒濤の設計工程でしたがその後施工者が飛島建設首都圏支店に決まって着工しましたなんて書いたのが5月下旬。杭打ってコンクリ打って12/2に上棟のお祝いをしたりしてたら更に年の明けた今年2/18にとうとう引渡となりました。いやはやほんとに全速力で駆け抜けたって感じでした。その後保育と介護それぞれの行政検査も済ませて開園準備に入ってますが今週24日の木曜日にはいよいよ港区長も招いての竣工式です。14:00〜17:00には一般公開もありますのでこれ見た方は是非いらして下さい。今日は東京地方にサクラの開花宣言が出た模様ですから3日後はかなり期待できそうですしね。なんたってこんな感じでサクラに囲まれてるんですから。
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外観写真をもっと載せたいのはやまやまなのですが結構とんでもないところに無粋に電信柱がいたりして然るべき処理した写真が上がるのをお待ち下さい。いやしかし独立してもうすぐ満16年ですよ。早いなあとかそういう呑気なこと言ってる場合じゃないです。そろそろいったい何やってんだって突っ込みたくなる年数ですね。いつまで経っても安定とはほど遠いのが現代の建築設計事務所の実情でしてそれは雑誌にばんばん出ている有名建築家でもあまり変わらないというから困ったものです。現代は建築家の成功モデルが失われてしまって学生も目指そうという魅力を感じなくなっているようなのですがどの世界でも後進が魅力を感じなくなったら衰退に向かうのが常ですから何とかしてちゃんと頑張っている人が活躍できる世界になって欲しいなと思いますね本気で。最近のニュースでは保育士の賃金が問題になってますけど建築士もかなりやばいですからどうかこういう知的労働を適正に評価できる世の中になって下さいよ本当に。どうして最近書き込みが無かったかがちょっと垣間見れた愚痴っぽい投稿だなあ。頑張れ50歳。ほんにほんに(これちょっとしたマイブーム・笑)。
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by uegaito | 2016-03-21 16:31 | 建築 | Comments(0)
連日ワイドショーを賑わせている例の杭問題のマンションですがあれって2007年末の竣工だったんですね。てことは建築確認申請は恐らく2005年末か遅くとも2006年頭くらいに済証を取得しているだろうからそうだとするとちょうど構造計算書偽装事件が起きるちょっと前に確認申請出してて世間が大混乱してる頃審査受けて建築基準法が厳格化される前に着工していたわけだ。杭工事やってる頃なんかきっと構造設計や監理への目も最高潮に厳しい頃だったろうから何をするにしても恐らく怖くてみんな萎縮しまくりの頃でしょうね。だってその後の法改正では窓の位置をちょっと変えるだけで確認申請し直しみたいなことを言い出したりしてましたからね。杭については特に厳しくて最近ようやくそれでは工事ができないってんで施工誤差なんかによる多少の杭芯ズレは軽微変更で良くなったくらいだもんな。そういう動きにくい時でも工事しないわけにはいかないでしょうからやっぱり最前線の技術者はほんとに大変だと思う。まあその辺は今朝のワイドショーなんかでも割と冷静に理解して解説してるコメンテーターもいたりしたな。ところで昨年発覚の別件も含めてどれも設計施工一貫物件であることは誰も言及しないんだけど結構大事な話なんだよな。新国立競技場もデザインビルドという要するに設計施工一貫で建てようぜって話になってるわけですから。それにしてもゼネコンもつまらない疑いを持たれるの嫌だろうから自らのリスク回避のためにも設計施工一貫は好ましくないって声を上げればいいのにね。何かとゼネコンに甘えるのはもうみんなやめた方がいいと思うけどどうだろう。
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by uegaito | 2015-10-19 11:45 | 建築 | Comments(0)
一度ついたサボリ癖は簡単には抜けないものです。ということで久しぶりの投稿でございます。昨夏に設計案をお手伝いした事業プロポで見事事業者に選定されたライフサポート(株)様に正式に設計者に指名頂きまして晩秋から具体的に設計に取り組んできた(仮称)高輪一丁目保育園等新築工事がこのほど無事施工者も飛島建設に決まり着工しました。敷地はちょうど20年前に親分の事務所があった魚藍坂のすぐそばでしてとても懐かしい場所です。港区が2年ほど前から進めてきた区有地の活用計画として認可保育所と小規模多機能型居宅介護施設そして区民協働スペースが計画され30年定期借地でそれを民間事業者が建設し運営するというものです。ざっくり言うとね。で5/13の敷地の写真がこれ。
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西側で道路に接しててその道路に沿って大きなサクラの木が3本立ってます。それらを保存しながら東西に長いつまり奥行きの深い土地にRC3階建ての複合施設を建設するってわけです。ざっくり言うとね。つい先日独立開業して満15周年を迎えましたが実はこの規模の建築としては初めての@都心プロジェクトなんです。しかもRC。なんでかコンクリートの現場は萌えますじゃなかった燃えます。このブログでは何度も書いてますが今や木造もすっかりプレカット主流でしてRCの現場が最もアナログで人間くさいのではないかと思うわけです。コンクリ打ちなんて最高に泥臭い。生コンは本当に臭いし。それがいいんだよなあ要するに。で完成予想パースもできてるんだけどあまりにリアルで竣工を待つ楽しみが無くなっちゃうので今日のところはこのほど完成したばかりのヒラタモケイの写真をちょっとだけ公開。
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どうですこの宇宙戦艦ヤマトばりのパースかかった写真。要するに宇宙戦艦ヤマトのように胴体が長いわけです。波動砲は出ませんが児童福祉法に規定される施設だったりします。来年4/1開園予定でございます。
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by uegaito | 2015-05-28 21:46 | 建築 | Comments(0)

東浅草とBとS

今年の6月に竣工引渡しをした住宅です。空調の代わりにピーエス冷暖房機を全面的に導入して空気の汚れない快適な居住環境を創り出しています。木造耐火2階建て。スタッフ北脇君の最後の担当でもありました。
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緑のルーバー状の衝立がピーエス冷暖房機HR-C。このハネの中を冷温水が通ることで輻射冷暖房をします。ウチの設計では西焼津の繭のいえ助産院に続いて2件目の導入です。一度この快適さを覚えたらやめられない、かも。
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B&S HOUSE(2014年6月完成)
設計:ウエガイト建築設計事務所
施工:ウルテック田辺工務店
冷暖房;ピーエス冷暖房機
家具;野崎製作所
キッチン;エクレア
外構;苗代浩之/フューチャースケープ
写真:小林勇蔵/ケイ・エスト・ワークス
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by uegaito | 2014-10-16 20:17 | 建築 | Comments(0)
浅草橋の老舗扇子店松根屋さんが創業100周年を機に店舗のリニューアルをすることになり、そのデザインをさせて頂きました。4代目社長の山本慶大さんとは浅草法人会青年部会の仲間ですので、この件で声を掛けていただいたときまず思ったのはできるだけ同じ仲間の皆さん方とのコラボレーションにしたいなということでした。写真中央に立つのが山本社長です。両脇のルーバーは元浅草の老舗材木店佐久間木材さんのヒノキ集成材、奧に見える暖簾は大相撲の懸賞幕を代々手がける蔵前の老舗TOMACさん、その暖簾を留める結い紐はこれまた駒形の老舗町田糸店さんです。皆さん100年オーバーの企業ばかりの中でウチだけやっと10年ね。
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今回は久しぶりに照明器具も特注してみました。製作は大光電機、表面の和紙はお馴染み紙舗直です。蔵前に事務所を構え始めて昨年11月で満10年、今年の6月1日で会社にして満10年になりますが、地元でこうして仕事をさせて頂く機会がだんだん増えてきました。ようやく少しは仲間として認めてもらえたのかと思うと感無量です。専門である建築設計を通じて一層地元に貢献できるようこれからも頑張らねば。そしてウチも100年くらい続く老舗にしないとね。
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by uegaito | 2014-04-12 14:20 | 建築 | Comments(0)
事務所のすぐ近所にある昔ながらの銭湯「梅の湯」が今月一杯で解体されることになったそうで、今日一日一般公開をしてました。昭和30年頃の建築とのことで、T字路の突き当たりに建っていることもあってこの近所のランドマークの一つでした。朱色のカラーリングがわかりやすいからかよくドラマのロケにも使われてたっけ。一度は入りたいなと思っているうちにとうとう一回も入れずにさようならとは悲しい。なんとかうまく活かせないものかと思ったりもするけど今日実際に中に入ってみてボイラーらしきものとかまで見せて頂いたらこりゃあ維持するのも改修するのもどっちも大変だと思ったよ。見た目はレトロでもいいとしても今どき濾過器くらい入れないとさすがに長くお客さんに来てもらえないだろうから。そうするとやはり元の用途のまま使うのは難しくて、表参道のまい泉のように店舗か谷中のギャラリーのようにするのが精一杯かと思いつつこの立地でそれがどこまで可能かというとそれもまた厳しかったんだろうな。実際用途変更申請かけようとしたら壁ばかりな気もするし。良くも悪くも法の締め付けが厳しくなって異種用途への改修も昔ほど簡単ではなくなってるからね。この辺の話はまた別の機会に書きたいこと山ほどある。最近蔵前もどんどん小じゃれたお店が増えてきたのでいけそうな気もしないでもないけど、でももう解体決まっているんだって。仕方ないとしか言えないのがなお悲しい。
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by uegaito | 2014-03-29 16:57 | 建築 | Comments(1)
2月は大学では4年生の卒業設計講評会ラッシュです。僕らが学生の頃からは考えられないけど今は非常勤やゲストの講師を大勢呼んで大きな会場で公開講評会をする大学がほとんどです。ここだけ見ても今の学生はとても恵まれているよね。で、僕も非常勤講師をしている関係で芝浦工大建築工学科と日本工大建築学科の2つでお呼ばれして行ってきました。実は去年から少々気になる事象が起こってまして、ディプロマに当たって設計を選択する学生ががくんと減っているのです。今年はその傾向に拍車がかかってまして、芝浦工大では学年125人中なんと19人!。設計が建築学科の花形だったのはいつの時代だって感じですね。聞くと他大学でも軒並みそうらしい。設計の道がさして魅力的でなくなってしまったのか、大変な割には浮かばれないと思うのか、とにかく大学生活の総決算を設計で締めくくろうと思う学生がこんなに少ないというのは明らかに斜陽だよな。一方で出来映えはどうかというとこれはまあ今年だけ特別ダメってわけでもなく逆に少数精鋭ということもなく、取り組んだ学生はみんなまじめに問題に向き合ってきっちり設計していました。ただ気になったのが、今年の学生はテーマがとても社会性のある、現実的で身近な問題、シリアスな題材が多かった割にテーマ負けじゃないかと思うほど建築がこぢんまりしてたということ。拘置所や崩壊する地域コミュニティ、増える中高年単身者の暮らしを扱ったり、果ては自分自身がいつホームレスになるかわからないなどなど。それゆえ決して壮大な風呂敷を広げたり素っ頓狂な夢物語というような作品はほとんど無いわけ。もしかすると彼らは希望を持って入学した1年生から、2年生に上がろうとする春休みにちょうど3.11を経験したからなのか、建築に過度な期待感を持たないような、ちょっと覚めた提案になっているような気がした。というよりテーマがシリアスな分だけ逆説的に建築の無力さを明らかにしたような皮肉さすら。困ったね。先を行く者が明るい未来を示せていないんだろうな。あ、また暗くなっちゃった。
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by uegaito | 2014-02-28 20:21 | 建築 | Comments(0)

ウエガイトのブログ


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