現場とローテクと120%

建築は人が作ってるんですよって、当たり前ですよね(笑)。世の中すっかり近代化が完了して工業化がそういうのも恥ずかしいくらい普通になってしまうと、この「人が作っている」というのが、意外とレアに聞こえるんですよね。前にも書いたけど、コンクリートなんか本当にどうしようもないくらいローテクな世界だったりするんです。コンクリート打放しなんて、その極みですね。あれ、仕上げてないから安いんだろうって言われることがたまにあるけど、そりゃあ何も考えずにだらっと打てばそうでしょうし、緊張感を高めながら計画に計画を重ねて打てば鏡のように美しいコンクリートが打てるし。それでもペンキ塗るのとはわけが違って、「確実」がないしね。ローテク。これだけ技術が進歩して合理化が進んでも、逆に進めば進むほど、それでは到達できない領域が見えてくるようでして、結局それはローテクだったりするんだよね。僕は少なくとも、現場の職人さんのモチベーションひとつで、同じ設計図を元につくっても全然できが違うって確信持ってますね。だてに何年も現場常駐までしてませんもん(修業時代ですね)。自分も含めて、いいものをつくろうと思っている「職人」は、うまく扱えば120%能力を発揮するんですね。商売じゃないですから。「まず儲けよう」でやってませんからね。それが職能の誇りっつーんでしょうか。それを共有できた現場は、とんでもなくレベルの高いものに仕上がります。ものを買うのとはちょっと違う世界、建築ってそのへんが見えると、とんでもなく面白いと感じるんじゃないかしら。
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by uegaito | 2006-12-29 22:27 | つれづれ | Comments(0)

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