被災と耐震と背筋(その2)

とまあかっこ良く進んでるように書いちゃったけど実際は大変です。だって勝手にひとんちに入り込んで「あなたの家は危険ですから赤ね」ってやっていくわけですから、そりゃあちょっと待ってよってなることもあるもの。大抵の住人は逆にこちらを労ってすらくれるんだけど、ご商売をされてるところだと「危険」のレッテルは客足を遠のかすのではないかと心配になるのが人情。判定する方も被害の悲惨さと併せてなんとも気の滅入るものでした。ところでこのエリアの被害状況はというと、本震の震度は6だったとのことだけど、パッと見た感じは道路もほとんど無傷だしそれほどでもないように見えた。しかしこの地域の特徴である石塀や立派な瓦屋根がやっぱり地震の餌食となったようで、多くの塀が倒壊、棟瓦が崩落していた。もちろん瓦屋根だからといって全て壊れていたわけじゃなくて、地元の建築士の話だと瓦職人の腕によっても結果が違っているそうだ。それから方向。当たり前だけど震源との位置関係で大きく揺れる方向が生じるので、ここの場合は震源の方向は北東になるので、若干南北方向の方が大きく揺れるて一般的な南向きの家はどうしても棟瓦が揺れの影響を受けやすいんだろう。いずれにしても阪神淡路大震災、中越・中越沖地震などで被害の大きさが一般にも注目されたはずの瓦屋根、それ自体は大切に守るべき伝統文化だけどだからといって何も手を加えないでいるのはやっぱり危険だということを改めて目の当たりにした。柱梁の傾倒、土壁の崩落は、その意味では不可避だったと言わざるを得ない。地震の起きない地域はこの日本には皆無なのだと肝に銘じて、全ての建築を耐震対策していかないといけないと改めて実感した一日だった。
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by uegaito | 2011-03-18 15:45 | つれづれ | Comments(0)

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