東日本大震災と自宅帰還と緊張状態

余震がまだ断続的に起こっており予断を許さない状況が続いてる。まずは鮫川にいた後藤くんの安否と動向もわかり一安心でした。今日の未明に現場で使っている軽自動車で国道4号をひた走り東京の自宅に戻ってきたと今朝連絡がありました。奥さんも顔が見られてようやく本当に安心されたと思う。遠方の現場に派遣するというのは実に責任が重いと痛感した。鮫川を含め、これまで設計した建物の方は震度5強程度では心配には及ばない。ちゃんとした設計事務所が設計するというのはそういうことだから。鮫川は公称の震度が未確認だけど白河が6強だったそうなので地山だと6弱くらいだろうか。後藤くんや現場の金田さん、その他今回のツイッター情報網でお知り合いになった何人かの方々の情報を総合すると、鮫川村は大きな被害はないとのこと。本当に良かった。ただ白河市やいわき市、郡山市なのど周辺市町村は報道の通りかなり甚大な被害を受けているので、多少でも縁のある身としてはなにができるか考えている。さて地震発生後の自分自身はどうしていたかをやっぱり記録しておく。1回目発生後お使いに行っていた妹(最近事務所に手伝いに来てる)が帰って来るのを待って、この日の夜に打合せを予定していた近所の住宅の施主に会いに自転車で浅草に向かい打合せの延期を伝えて、その足で娘達の小学校に向かう。途中、馬道通りにいる時に2回目に遭遇、電信柱や電線がグニャグニャとむち打ち、建物すらぶんぶん動いてて、一瞬めまいがしたかとすら思った。しかし思ったほど街はパニックにはなってなかった気がする。その後学校に着いてちょうど用事で来ていたカミさんとも合流し4人で徒歩で蔵前の事務所に戻ってしばらく様子をみることに。学校からは自宅も同じくらいの距離だったんだけど、事務所には妹と、まだ東陽町の現場に行ったきり帰って来ていない北脇君、それに福島にいる後藤君の安否もわからない状態なので、事務所を離れるわけにはいかない。それに隅田川を渡る危険性と自宅や周辺の建物の「下町っぽさ」を考えるとカミさんと娘達だけ還すわけにもいかず、まずは安全再優先ということで全員行動にした。事務所に着いてしばらくしたら北脇君が帰還。東陽町から歩いて帰って来たとのこと。その後も余震が続き、だんだん日も暮れてくるも後藤君も鮫川役場も現場も一切向こうに連絡とれず不安が募る。まだ大きな余震が予想される中、自宅に帰るのは無謀と判断し、結局我が家の4名と妹、北脇君の6人は事務所で一晩過ごすことに。できるだけネット環境をキープし、スカイプとツイッターをフル活用して鮫川の情報を探してたら、村に縁のある方からツイッターで情報が寄せられ、まずは村は大きな被害がないことがわかった。その後深夜に、実は新白河に移動していた後藤君からスカイプチャットに連絡が入る。聞けば現場は全員避難して自宅に戻ったので自分は新白河から東京へ戻れるかトライし鉄道一切運休でやむを得ずビジネスホテルに入ったと。なんにしても無事を確認できて一安心、あとは鮫川に住んでいる知人の方々の安否と工事現場の被害状況だ。翌12日朝、一足早く現場に着いた金田所長のスカイプがオンになったんですかさずチャット入れてみると返事が!鮫川村内は概ね大きな被害がないとわかった。その後金田さんのきめ細やかな調査で現場の被害も全くないことがわかり、ようやく東京事務所退避者は各自自宅に戻る手はずをとる。北脇君が帰宅ルートの確保できたとのことで、我が家と妹は取りあえず東向島の自宅に移動することに。実は自宅のある辺りは木密地帯の一つなのでもしかして立ち入り禁止になってたりしないかと本気で心配してて、近所の仲介不動産屋さんと連絡とれて特に被害のないことを知って帰還を決定。とはいえ江戸通りは全く車が動かず、東武線も復旧のメドが立ってない。歩いて帰るかとも思ったが例によって隅田川を歩いて渡るのはかなり危険だろうということで、鉄道で最も早く復旧したのが地下鉄ってことはこれが意外と安全なのではないかと思って、蔵前から地下鉄で隅田川越えすることに。大げさだと思うかもしれないけど隅田川は万一の時に東京湾から津波が入ってきやすいということでやたら高い防潮堤がそそり立ってる程ですからね。実際墨田区役所も川に近づくなとアナウンスしてたくらいだし。ということで激混みの浅草線にランドセル抱えたチビ達を押し込みなんとか本所吾妻橋到着。地上に出てあとはひたすら水戸街道を徒歩で北上。昼前に無事自宅に到着。そんな感じでした。それにしてもその後も続く余震にずっと緊張状態が続き、子ども達もかなり精神的に張りつめている感じ。なので昨晩寝かせる時には大好きな音楽を聴かせて気分をリラックスさせてみたらあっという間に寝てしまった。寝る前に緊張を解くのはとても大切なストレス対策で、それには好きな曲を聴くなど自分が楽しいと思うことを軽く実施するのがいいんだって、ほんの最近、海原純子さんの講演で聴いたばっかりだったんでした。図らずもこういうかたちで効果を確認してしまった。お子さんを持つ方にはおすすめです。
[PR]
Commented by toklog at 2011-03-13 12:28
鮫川村のことはこちらでも心配していました。皆さんも、また建物も無事ということで何よりです。しかしまだ全然油断できないですね。建物や電柱が「グニャグニャ」というのは僕も初めての経験でした。動的解析を行う構造設計者の頭の中にある物性のイメージというのはああいうものなのでしょうか。今まで自分の持っていたヤツを更新しないといけないな、と思っています。
by uegaito | 2011-03-13 12:01 | つれづれ | Comments(1)

ウエガイトのブログ


by uegaito