リーマンショックと舞台はマンハッタンと迷惑な万能感

ちょっと前に観たNHKの特番で、初めてリーマンショック問題の仕組みが理解できた。わかりやすいいい番組だったね。金融工学って言葉は随分前から知ってたつもりだったけど、こういうことだったのか〜って感じ。番組中でも金融工学の担い手達「クォンツ」の出現を、大戦中の原爆開発プロジェクト「マンハッタン計画」に例えていたけど、ほんと似てると思った。つまり彼らは純粋に発展する科学の中で(当時は量子力学)、最初のうちは全体像の見える議論をしていたはずなのに、いつの間にか自分たち専門家以外の政治世界に作られたあまりに壮大な話に飲み込まれて「全体の一部」になってしまい、壮大な総体をコントロールする術を失い結果的にとんでもない化け物をこさえて悲劇を生んだわけ。ピュアに世界正義のためとか思ってて、気がついたら最大級の殺戮に荷担していた。今回の金融工学の話も、みんな登場人物は世界最高級の頭脳を持った数学者とかの基礎科学者だったりするわけです。そんでみんな社会の発展のためにって、リスクを大量に集めて浄化する証券化とかの基礎を形成していく。なのにある日突然、自分たちが作った「弱者を救うはずの仕組み」が、群がる拝金主義者達によって「弱者を食い物にする仕組み」に変質してしまう。科学って所詮人間が考える程度のモノなんだから、っていう謙虚ささえあったらと思うんだけど、もうこうなるとどんなに警告を発しても止めらんないわけですね。原爆開発も最初はヒトラーの驚異から世界を救うためだったのに、落とされたのは日本だからね。ドイツが降伏した時点で使うことに正当な必然性はなくなったのにさ。あんまり頭いいってのも考えもんですなあ。ってそんな心配無用だ。
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by uegaito | 2009-07-27 16:32 | つれづれ | Comments(0)

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