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関ブロ埼玉大会と建築士法と建築士の役割

毎年恒例、1都9県の建築士会の若手の大会『関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会・埼玉大会』に参加してきた。珍しくリアルタイムの書き込みですよ。ややお祭り的な要素があったこの会も、皮肉なことに姉歯事件によってかなり真剣に自分たちの置かれている状況を考える場に変化して、ここ数年は大勢の青年建築士によっていくつもの活発な議論が展開されてる。今年は建築士法を、なんと日本でただ一人!学術的な立場で研究されている東大の速見清孝さんの講演「建築士法とは何か〜その成立と今後」がプログラムされているというので、僕はその分科会に通しで参加。コーディネーターは以前から親しくお付き合いさせて頂いてる杉戸支部の手島さん、司会には同じ支部の勅使河原さんがいたりして親近感の湧きすぎな会なんですよね。そんで速見さんのお話はかなり目を開かされた。いや別に居眠りしていたわけではないんですよ(汗)。建築士法は庶民の住宅の質を底上げするために作られたんだっていうの。士法で建築士の限定を外れている小さな住宅こそ、ちゃんとした建築士の手によって救って欲しいと、法案作成に当たった当時の建設省建築指導課長はそういう願いを込めて、でもまあいろんな横やりに会いながらなんとか世に出した法律なんだと。だから昨今の(特に若手の)建築家による質の高い小さめな戸建て住宅の大量出現は、施行から今年還暦を迎える建築士法を作ったその課長にとっては本望なんだみたいなことを話されてた。この話には、会場に集まった多くの建築士が救われ、勇気づけられたんじゃないかしら。もちろん僕もそう。いやあいい話を聞いた。こういう会はやっぱり貴重です。そんでもって速見さんが大学の2級下の後輩だということが、しかも隣の研究室であることが判明。世の中本気でほんとに狭い。懇親会まで出られなかったのがほんとに辛い。
by uegaito | 2009-06-12 18:37 | 建築

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